2024年 10月 04日
「アフター・ヤン」
「After Yang」2021 USA

茶葉を販売する店を営むジェイクは、妻のカイラと養女のミカと幸せに暮らしている。一緒に暮らすAIロボットのヤンはミカの兄のような存在。そんなある日、ヤンが故障し動かなくなってしまう…
ヤンを失いたくないジェイクは、修理の方法を探り奔走する。やがてヤンの体内にメモリーバンクがあることを発見する。
2年前の10月に日比谷のシャンテで上映していた時、公開期間が短くて観に行けなかった。コリンのファンなので機会があれば観て観たいと思っていた所、最近加入したhuluに本作の配信があり早速鑑賞した。風変わりなSFは中々味わい深くて静かな感動を呼ぶ。
監督は韓国系アメリカ人。彼は小津安二郎を崇拝している様子で、ドラマにも日本のような雰囲気が垣間見える。
近未来を描くドラマは荒廃した地球のイメージが多いが、これは全くそうではない。家族の住まいは豊かな緑に囲まれている。そして主人公は茶葉を販売している。一方で携帯電話もパソコンもない世界に、ベビーシッターAIロボットや自動運転の車。通信はまるで相手が目の前にいるような状態で映像と共に会話できる。
「エクストラポーレーションズ すぐそこにある未来/2023」にも描かれていた人(ロボットも)のメモリー。過去のメモリーを呼び出し再生することが可能。そしてそれによってヤンの過去が蘇る。
ジェイクの着衣はチャイナ風?和風?
洗濯物が部屋干ししてある様が近未来に相応しくなくて奇妙な感じ。
もの静かなキャラのコリンは初めて観た。カイラを演じたジョディ・ターナー=スミスも然り。現在鑑賞中の「バッド・モンキー/2024」のジョディがnice。
ジェイクに「シュガー/2024」のコリン・ファレル。
カイラに「ホワイト・ノイズ/2022」のジョディ・ターナー=スミス。
ヤンにジャスティン・H・ミン。
ミカにマレア・エマ・チャンドラウィジャヤ。
エイダに「カレとカノジョの確率/2023」の ヘイリー・ルー・リチャードソン。
監督、脚本、編集は「コロンバス/2017」のコゴナダ。

