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「危険な関係」

「Les liaisons dangereuses」1959 フランス/イタリア


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外交官のヴァルモンと妻のジュリエットは愛し合いながらも、互いに愛人を持つことを容認している。まさに”危険な関係”を報告し合い、後に愛人たちを切って捨てることに喜びを覚えていた。ジュリエットは愛人ジェリーに婚約者セシルがいることに怒り、夫にセシルを誘惑するよう仕向ける。一方でヴァルモンは誘惑に成功した人妻マリアンヌに恋をしてしまう…


↓鑑賞の後再びAmazon Primeからのおすすめ。ジェラール・フィリップ作品が多くてちょっとびっくり。過去に観たことがあるが、4Kデジタル・リマスター版で配信していたので鑑賞に決めた。想像以上に映像が美しい。

遺作となった「熱狂はエルパオに達す/1959」の前の作品。

ポスターは絵画風にしてあるが、映画はもちろん白黒。

ドラマが始まる前に監督のロジェ・ヴァディムから男と女についてのメッセージがある。


公開当時のフランスではあまりにもインモラルで”スキャンダラス!”と言われたそう。今なら”何処が?”と言われそう。でも”危険な関係”の対処の仕方は女の方が強烈で、ルイマルの傑作「死刑台のエレベーター/1958」の翌年出演作品のジャンヌモローは既に貫禄たっぷり。


フランスの作家ラクロの小説が基になっていて、舞台は現代(50年代)のパリの上流社会。

ハリウッドでも映画化され、ジョンマルコビッチ&グレンクローズのカップルにミシェルファイファーやキアヌー・リーブスが出演。これはこれで見応えがある。


ジュリエットに「クロワッサンで朝食を/2012」「家族の灯り/2012」のジャンヌ・モロー。

ヴァルモンにジェラール・フィリップ。

マリアンヌに「血とバラ/1960」のアネット・ストロイベルグ。

セシルに「狂った情事/1960」のジャンヌ・ヴァレリー。

ジェリーにニコラ・ヴォーゲル。

ダンスニに「ハッピーエンド/2017」「男と女 人生最良の日々/2019」のジャン=ルイ・トランティニャン。

監督、脚本は「世にも怪奇な物語/1967」「ドンファン/1973」のロジェ・ヴァディム。


Commented by brighten-s at 2024-09-12 20:35
大学の授業のテキストでした…
インモラルでスキャンダラスも今は普通かも⁈
見てみたいと思います。
パリタクシー、プライムになってました。
フランス人て皆真剣に生きていて、
いろんなことに抗ってるように感じる。
でも映画では人生って捨てたもんじゃないよね、
と思わせてくれるところが好きです。
Commented by margot2005 at 2024-09-13 21:44
> brighten-sさん
ラクロの小説「危険な関係」をベースにした映画はヴァディムのフランス版と、
ラクロの時代と同じ背景のハリウッド版意外にも色々とありまして
「クルーエルインテンションズ」が面白いかな?日本版もあるようです。
「パリタクシー」好きです。
>人生って捨てたもんじゃない...
そうでしたね。良い映画でした。


by margot2005 | 2024-09-06 23:01 | Internet | Comments(2)