2024年 09月 05日
「ジェラール・フィリップ 最後の冬」
「Gérard Philipe, le dernier hiver du Cid」2022 フランス

ドキュメンタリーは、南フランスにある別荘のビーチで二人の子供たちと過ごすところから始まる。名作の紹介と共に、ハリウッド映画界からのオファーを断り、旧友の舞台演劇に出演し、レジスタンス運動に参加していたことなどなどが語られる。
Amazon Primeでおすすめがあり鑑賞。先だって亡くなったアラン・ドロン以前のフランスの美形俳優。同じ美形でもジェラール・フィリップは好きだった。そしてこの俳優は舞台出身だった。
今から20年以上前にBSで放送していたジェラール・フィリップ映画の数々。フランスの有名な俳優ながら名前しか知らなかった。彼が活躍した時代はヌーヴェルヴァーグ全盛期前。そしてフランソワ・トリュフォーはフィリップを評価していなかった、と語られていた。
一時期ハマったと、デジタルリマスター版「赤と黒/2009」のレビューに書いている。
1922年生まれで1959年に37歳を迎えることなく肝臓がんで亡くなった。
手術を受けるためパリの病院に入院の際は偽名を使ったというが、病院のスタッフは誰もが、あの有名俳優ジェラール・フィリップと認識していたという。
写真家のアンヌは夫の余命はわずかと宣告されたが、本人にはそれを告げずにただ写真を撮り続けた。”こんなに若くて美しい人が亡くなるはずがない”。と自分に言い聞かせながら…。

