2024年 04月 16日
「プリシラ」
「Priscilla」2023 USA/イタリア

”米軍関係者の父親の赴任地である西ドイツに暮らしていた14歳の少女プリシラは、同じく兵役で同地に駐留していた世界的スーパースターのエルヴィス・プレスリーと出会い、恋に落ちる…”
プリシラはアメリカに渡りエルヴィスの豪邸に住み、高校を卒業後プロポーズされて結婚する。しかし多忙を極めるスーパースター、エルヴィスの不在や、共演者とのロマンス報道などに悩まされ続ける。やがて子供が生まれるが二人の間には不協和音が生じ離婚に至る。
プリシラ目線のストーリーではエルヴィスは暴君だったり、仲間とふざけ遊ぶ子供のように描かれている。
でもラストのあのいきなりの”離婚して欲しい”はドラマ的にかなり唐突。
プリシラがエルヴィスの屋敷から去る時に流れるのはW.ヒューストンが歌って有名になったドリー・パートンの♪ i will always love you♪それはぴったりの選曲。
IMDbは6.5。私的には4.5くらい?ソフィア・コッポラ作品で鑑賞決めたのに残念。
オースティン・バトラーの「エルヴィス/2022」のようなシーンはない。ピアノで歌うシーンと、TV出演(TV画面のみ)、そしてラスト近くにラスベガスでのあのパフォーマンス。それも後ろ姿。
エルヴィスを演じるオーストラリア出身のジェイコブ・エローディの声が本人に似てる!でも背が高すぎ!プリシラ役のケイリー・スピーニー、顔は似てないが背の低いところは一致している。
パーカー大佐は会話には出てくるが姿はなし。
エンドクレジットにCHANELの文字。
本編が始まる前にモノクロで描くシャネルのCMがあった。「男と女」の♪シャバダバダ~♪のリズムと共にブラッド・ピット&ペネロペ・クルスのカップル登場。ペネロペ・クルスがとっても美しくて、ブラッド・ピットは相変わらずゴージャス。
本編はどうってことなかったが、CMは最高!
↓
「CHANEL 2024/25年秋冬 プレタポルテ コレクション ショー – 映画のようなストーリー — CHANEL Shows」
プリシラに「ビリーブ 未来への大逆転/2018」のケイリー・スピーニー。
エルヴィスに「Saltburn/2023」のジェイコブ・エローディ。
キャプテン・ボーリューにアリ・コーエン。
アン・ボーリューに「エイブのキッチンストーリー/2019」のダグマーラ・ドミンスク。
ヴァーノン・プレスリーにティム・ポスト。
監督、脚本、製作は「オン・ザ・ロック/2020」ソフィア・コッポラ。
まあ、それよりもプリシラの孤独感や苦悩といった部分の描き込み不足がきになりました。
冒頭のお洒落なCMがいちばん光ってたのが皮肉ですね(笑)
プリシラ目線で描いたのでエルヴィスのパフォーマンスは必要としなかったのかも?
描き方がなんだか雑で、いつも納得いくSコッポラらしくなかった気がします。
ほんと皮肉にもシャネルのCMおしゃれでしたね。得した気分でした。
PCで繰り返し見てしまっています。

