2024年 03月 08日
「落下の解剖学」
「Anatomie d'une chute」2023 フランス

人里離れた雪深い山荘で男が転落死する。事故かと思われたがベストセラー作家の妻に嫌疑がかかる…
第一発見者は転落死したサミュエルの11歳の息子ダニエル。しかし彼は目に障害があった。妻サンドラは友人でもある弁護士ヴァンサンに助けを求める。
検事の容赦ない追及が強烈。夫婦の秘密が暴かれサンドラは窮地に陥る。息子に「ママはモンスターじゃないのよ」と言う母サンドラが印象的。
夫の頭に殴られた形跡があり、妻の腕にはアザがある。
目撃者は目に障害のある息子だけ…”事故か?自殺か?殺人か?”の謎解きクライムスリラー。
裁判の場面がとてもスリリングで、ラストのラストまで真実がわからないところに見応えあり!
”カンヌ国際映画祭パルムドール”受賞作品。オスカーにノミネートされている。
パルムドッグ賞を受賞したダニエルの愛犬スヌープが名演技。演じるのはボーダーコリーのメッシ。
ザンドラ・ヒュラーが大熱演。ダニエル役のミロも良かった。
オープニングクレジットで幸せそうなサンドラとサミュエルの姿(若い頃の写真)を映す様がユニーク。
サンドラに「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド/2021」のザンドラ・ヒュラー。
ヴァンサンに「グレース・オブ・ゴッド 告発の時/2018」「ジョーンについて/2022」のスワン・アルロー。
ダニエルにミロ・マシャド・グラネール。
サミュエルにサミュエル・タイズ。
検事に「BPM ビート・パー・ミニット/2017」のアントワーヌ・レナルツ。
監督、脚本は「ヴィクトリア/2016」「愛欲のセラピー/2019」のジュスティーヌ・トリエ。
TOHOシネマズシャンテ
裁判シーンに突入したあたりからは見ごたえありました。やっぱフランス人はぐいぐい来るなと。
検事、言葉選ばないし^^;対するサンドラも負けない。でもだんだんヤな女に見えてきた
日本の観客少なくないのでは。夫婦の関係性について、サンドラは自分はあくまで悪く無い
夫とは愛し合ってると思ってる・・・・これじゃあ平行線だよと。しかし中々の熱演でした。
主演女優賞は、脱いだもん勝ちの印象が免れなかった私^^;
ご覧になったのですね。
>裁判シーンに突入したあたりからは見ごたえありました。
そうでしたね。
>検事、言葉選ばないし...
あの検事はスゴかった。絶対唾飛んでますね。
ドイツ人のサンドラが英語とフランス語で捲し立てる様に唖然でした。
ヨーロッパ人の感覚は日本人とは全く違いますから共感はどうかな?
エマストーンの映画はチケット没にして以来見ていません。配信待つかも?
ワンちゃんの演技は目を見張るものがありましたね!パルム・ドッグ賞があって良かったです。
最後まで真実を追求しないところは、従来のフランス映画っぽいなと思いました。
ワンちゃんパルム・ドッグ賞でしたね。猫は大の苦手ですが、犬大好きなので感動です。
オスカー授賞式で席に静かに座っている映像を見てまた感動でした。
裁判の尋問はしつこかったですね。


