2024年 02月 16日
「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」
「Jeanne du Barry」2023 フランス/ベルギー/UK/ロシア/サウジアラビア

貧しい家庭に生まれ娼婦同然の生活を送ってきたジャンヌ。しかしその美貌と知性を武器に社交界に進出し、デュ・バリー伯爵に囲われるようになる。やがてヴェルサイユ宮殿で国王に紹介され公妾の地位を手にする…
フランスの英雄を英米で製作した「ナポレオン/2023」は、フランスで評価良くなかったらしいが、本作はフランス人も満足したに違いない。
ヴェルサイユ宮殿で撮影されたドラマは少々コメディタッチのところもあり、マイウェン&ジョニー・デップのカップルがトレビアン!
コスチューム&ウイッグに固まったジョニデがナイス!エキゾティックな魅力を放つマイウェンも良かった。
バンジャマン・ラヴェルネが王の側近ラ・ボルド役。彼はコメディが似合う俳優。しかし本作では終始シリアスなキャラで逆に可笑しい。デュ・バリー伯爵を演じるメルヴィル・プポーが貫禄。
アンナ・ド・ノアイユ伯爵夫人役でノエミ・ルヴォヴスキが出演している。マリー・アントワネットを演じるポーリン・ポルマンはキュートで役にピッタリ。
愛妾ポンパドゥール夫人亡き後、国王ルイ15世は新たに現れたどの女性も気に入らなかった。しかしジャンヌに一目惚れする。
ポンパドゥール夫人の肖像画は有名でルーヴルで見た。デュ・バリー夫人の肖像画は見た覚えがない。ちょっと調べてみたら<フィラデルフィア美術館>にあるらしい(他の美術館にもあり)。
ジャンヌ・デュ・バリーはマリー・アントワネットの小説と映画に必ず登場する。ヴェルサイユを追い出された後のジャンヌの行き先は修道院。そしてエンディングでジャンヌのその後が記される。
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット/2006」でデュ・バリー夫人を演じたのはイタリアの俳優で存在感ありだった記憶がある。
ルイ15世に「グッバイ、リチャード/2018」のジョニー・デップ。
ラ・ボルドに「デリシュ!/2021」のバンジャマン・ラヴェルネ。
デュ・バリー伯爵に「それでも私は生きていく/2022」のメルヴィル・プポー。
リシュリュー公爵に「みんなで一緒に暮らしたら/2011」のピエール・リシャール。
エマニュエル・アルマン・ド・ヴィニュロー・デュ・プレシに「それでも私は生きていく/2022」のパスカル・グレゴリー。
監督、脚本、出演(ジャンヌ・デュ・バリー)に「パリ警視庁:未成年保護特別部隊/2011:監督、脚本、出演」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由/2015:監督、脚本」のマイウェン。
TOHOシネマズ日比谷
ヒロインを自ら演じた監督さんはきっと憧れのジョニー・デップと直接絡みたかったのかな~と
勝手な想像をしてしまいましたよ。
コメントありがとうございます。
>ヴェルサイユ宮殿の豪華な装備に加え、不思議な作法...
宮殿の鏡の間のシーンは圧巻でしたね。ガーデンも美しく、再び訪れた気分になれて
良かったです。
不思議な作法は「マリーアントワネット」でもありましたね。
あの時代のゆっくりと時が進むシーンでした。
マイウェンとジョニデは似合いのカップルに見えましたが...。
マイウェンが、いまいちセクシーさに欠けると言うか、ジョニー・デップが一目惚れするほどの魅力を持ち合わせないのが、一番残念でした。
色々と評価を読んでみると、なぜに他の女優にやらせなかったかと言う声が大きかったようです。
また、史実をマイウェンがかなり根本的に変えているので、デップは「違うじゃない」的発言が多くて、どうしても彼が納得しないシーンはマイウェン1人で撮ったのだとか。
マイウェンという人、私生活でも問題の多い人らしいから、デップは第二外国語のフランス語でやったこともあり、大変だったろうなと思います。
まぁ、監督をやろうなんて人はみんなクセなり執着なりあるのでしょうが、女性でこれだけの時代大作を完結できるのは『すごい』と思いました。
コメントありがとうございます。
マイウェンとジョニーの件は色々とあったようですね。
>マイウェン1人で撮ったのだとか...この記事読みました。
そしてジャンヌは自分で演じるしかない...のような記事もありましたね。
ジャンヌ・デュ・バリーってどうもやりておばさんのイメージがあるのか?
コッポラ映画のジャンヌも演じたのはイタリアのおばさん(多分)でした。
映画は史実よりもジャンヌ・デュ・バリーを描きたかったのでしょう。
そういった意味では良かったと思います。
マイウェンは才能ありですね。
楽しみにしていた作品、ようやく観ました。
ヴェルサイユ宮殿の美しさ、眼福でしたね~。
意思の強さと自由を愛するジャンヌ、マイウェン良かったです。ただ・・・類まれなる美貌と言われると・・・(>_<)ルイ15世が大勢の貴族たちの中で足を止めざるをえない輝き、私には感じられなくて・・・。
ジョニデの国王、素敵でしたね。
バンジャマン・ラヴェルネ、コメディの似合う俳優さんなのですね。すごく良かったです。彼とジャンヌの別れのシーンにほろり~ときました。
満足されたようで何よりです。
フランスが誇るヴェルサイユ宮殿の美しさは流石です。
>類まれなる美貌と言われると
そうそう同感です。でもマイウェンしかいなかったみたいで...。
ジョニデの国王は意外にも似合っていて素敵でした。
別れのシーンは私もグッときました。
バンジャマン・ラヴェルネ良いですね。

