「ギリシャ・サラダ」TVシリーズ 1シーズン／8エピソード

「Salade grecque」…aka「Greek Salad」2023 フランス

フランス人のグザヴィエと英国人のウエンディ元夫婦には息子トムと娘のミアがいる。ウェンデイの父が亡くなり孫のトムとミアは遺言によりギリシャのアテネにあるビルを相続することになる…

交換留学生としてミアはギリシャ、アテネの大学に通っている。アテネにやって来た兄のトムは、ミアが大学を辞めNGOで働いていることを知る。難民に寄り添うミアは親がブルジョアであることを隠していた。祖父の葬儀に参加せず、大学を辞めたことも親に知らせていないミアを心配する心優しいトム。彼はアメリカに住む若い起業家で恋人のリリーと新しい事業を始めようとしていた。祖父の遺産を管理する弁護士と面会し、ビルには100万ユーロの価値があると知らされる。

10数年前にギリシャ危機もあったアテネの街。今は多くの難民を受け入れている。ギリシャは周りに紛争が激しい国がたくさんあり、海を越えればアフリカと言う位置。

ジョン・デヴィッド・ワシントン主演の「ベケット／2021」でアテネの街が落書きだらけで汚いと言うことを知った。本作でも落書きだらけの街（ビル）が頻繁に出てくる。相続したビルもそう。

ビルの落書きと、高台にある美しいパルテノン神殿との不調和に驚くが、海辺は素晴らしく美しい。

セドリック・クラピッシュの過去3部作「スパニッシュ・アパートメント／2002」「ロシアン・ドールズ／2004」「ニューヨークの巴里夫／2013」の3人グザヴィエ、ウェンデイ、イザベルの出演。おまけにロマンとケリーが元夫婦役で名前も同じグザヴィエ＆ウェンデイ。イザベルもレズビアンのままで登場する。そしてオドレイ・トトゥの出演がない。アデル・エネル主演の「トラブル・ウィズ・ユー／2018」以来彼女の映画を見ていないことに気がついた。

「ロシアン・ドールズ」では、スペイン、バルセロナで多国籍友人たちと過ごした日から5年後、夢であった小説家ではなくTVドラマの脚本を書いて生計をたてていたグザヴィエ。しかし本作では成功した小説家になっているところがニクい。

ラストは「ロシアン・ドールズ」のシーンを彷彿。そこには代わりにミアがいた。

Amazon Primeでのフランス製のTVシリーズは初めての鑑賞。コメディドラマは面白くて一気見した。

ロマンとウェンディの弟ウイリアムを演じる ケヴィン・ビショップが笑える。

グザヴィエに「エッフェル塔 ～創造者の愛～／2021」のロマン・デュリス。

トムに「さよなら、ぼくのモンスター／2015」のアリオシャ・シュネデール。

ミアに「午前４時にパリの夜は明ける／2022」のメーガン・ノータム。

ウェンディに「名探偵ポワロ：ベネチアの亡霊／2023」のケリーライリー。

リリーにアギー・K・アダムス。

ウイリアムに 「ムーン・ウォーカーズ／2015」のケヴィン・ビショップ。

イザベルに「幻滅／2021」のセシル・ドゥ・フランス。

監督（共同）、脚本、企画は「ダンサーイン Paris／2023」のセドリック・クラビッシュ。

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