「ハイジャック」TVシリーズ 1シーズン／7エピソード

「Hijack」2023／USA

”ドバイからロンドンへ向かう7時間の旅の途中、K29便が何者かにハイジャックされた。腕ききの企業交渉人サム・ネルソンはプロとしての技術を用いて乗客全員を救おうとする。果たしてこのハイリスクな作戦は、命取りとなってしまうのか？...”

ドバイ空港。妻と別居中のサムは彼女へのプレゼントを抱え機中の人となる。離陸後、乗客の若い女性がトイレで拳銃弾が落ちているのを見つける。フライトアテンダントに報告しようとしたところ、近づいてきた年配の男が、自分が報告すると伝える。その男はハイジャックの一員だった。これを発端に行動が早まり計画が狂い始める。

K29便とのやり取りでドバイの管制官アブドゥラが不審に気づく。一方でロンドンの管制官アリスは飛行機が航路を外れて進んでいることに気づく。乗客、乗員はほとんどが英国民だった。そこで英国政府が立ち上がり、外務と内務大臣が救出作戦を開始する。

イドリスの大ファン。残念ながらイドリスが身体をはって大奮闘するという展開ではない。しかし自分の持つ技を生かしてハイジャッカーたちに仲間割れを誘ったり、心理的なやり取りが中々巧み。企業のパイプ役をする企業交渉人という職業も面白い。

ハイジャックものは少々風変わりな「イントゥ・ザ・ナイト／2020～2021」以来。本作のハイジャック、目的は何なのか？首謀者は誰なのか？216人を乗せた飛行機は無事ロンドン、ヒースロー空港へランディングできるのか？とハラハラしながら観ていて面白かった。

地上の首謀者と機内のリーダーがコックピットのWi-Fiをオンにしてやり取りする様子は今の時代対応。サムと機長が機内に備え付けのゲーム機のコメント欄で策を練るのもナイスアイデアだったが見つかってしまって残念。

地上で切羽詰まる中、上司が担当を代わると言うが”This Is My Plane!／私の担当の飛行機よ！”と一歩も譲らず、交渉を続ける管制官のobasanアリスがカッコ良かった。対テロ班員のザーラを演じるアーチー・パンジャビはTVシリーズ「The Good Wife」の弁護士事務所の調査員役で印象に残る。そして本作での彼女のキャラもクール。オタオタして責任を回避しようとする大臣二人が情けない。

イドリスがDJ役のTVシリーズ「ターン・アップ・チャーリー　～人生アゲていこう！～／2019」をNetflixで鑑賞。”ルーサー”のイメージが強いイドリスがお茶目でチャーミングなキャラでnice。

サム・ネルソンに「アラビアンナイト　三千年の願い／2022」「刑事ジョン・ルーサー　フォールン・サン／2023」のイドリス・エルバ。

ハイジャックのリーダー、スチュアート・アタートンに「キング・アーサー／2017」「ピーキー・ブラインダーズ／2019～2022」のニール・マスケル。

ロンドン警視庁刑事ダニエル・オファレルにマックス・ビースレイ。

機長ロビン・アレンに「ザ・キャプチャー　歪められた真実／2021」のベン・マイルズ。

副操縦士アナ・コバックにカイサ・ハマールンド。

フライトアテンダント、ディーヴィア・カーンに「アイヒマン・ショー／歴史を映した男たち／2015」のゾーラ・ビショップ。

同じくコレットに「モーガン夫人の秘密／2019」「ピーキー・ブラインダーズ／2016～2022」のケイト・フィリップス。

同じくアーサーにジェレミー・アング・ジョーンズ。

管制官アリス・シンクレアにイヴ・マイルズ。

警察の対テロ班員ザーラ・ガフォールに「グッド・ワイフ／2009～2015」のアーチー・パンジャビ。

外務大臣ルイーズに「バンク・ジョブ／2008」「刑事ジョン・ルーサー　フォールン・サン／2023」のハティ・モラハン。

内務大臣ニールに「あの頃輝いていたけれど ／2022」のニール・ステューク。

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