2023年 05月 25日
「監禁面接」 TVミニシリーズ 1シーズン/6エピソード
「Dérapages」…aka「Inhuman Resources」2020 フランス

刑務所で借金苦と悲惨な仕事を思い出しながら語り始めるアラン・ドランブル。そして経営難に陥るエクシャ社のCEOアレクサンドル・ドーフマンが異例のリストラを計画する…
アランは中小企業の人事部で長年真面目に働いていたが、年齢のせいで解雇される。その後6年間アルバイトで生計をたて疲れ果て屈辱感を抱いていた。そんなある日、気性の激しいアランは作業場で上司を殴りクビになった上告発される。
その後、エクシャ社のアレクサンドル・ドーフマンの面接に採用されたアランは、ITオタクのシャルルに助けを求めエクシャ社を調べ始める。
アランは妻ニコルに嘘をつき、借金を断る娘婿グレゴリーを殴り、無理やり妊婦の娘マチルドに金を出させアントワーヌを雇う。アントワーヌは人質作戦のアランのためのコーチだった。裁判が始まってからは刑事弁護に不慣れな娘リュシーに弁護を頼み込む。それはアランの策略だった。
実話に基づく物語。
エクシャ社は飛行機やヘリコプターを製造する大企業。しかし経営難で工場の1200人以上の従業員を解雇するため、会社の幹部を人質にとりロールプレイングゲームで質問する。不安定な状況でどの幹部が対処できる能力があるか判断するためだった。選ばれたヤスミンと共にアランはゲームを始める。
ドーフマンに人質作戦に雇われるフォンタナ。演じるアダマ・ニアネはオマール・シーのTVシリーズ「Lupin/ルパン/2021」でとっても怪しい男役だった。この俳優顔が怪しい。
アランはどうなる?どこへ行きつくのか?全く先が読めなく、二転三転するストーリーがものすごく面白かった。
エリック・カントナが元マンチェスターユナイテッドの中心選手で”キング・エリック”と呼ばれていたなんて今では嘘みたい。カントナの現在の職業は俳優で出身はフランスのマルセイユ。
エリック出演映画を初めて観たのはケイト・ブランシェットの「エリザベス/1998」。その後は母国のフランス映画「マルセイユの決着/2007」に出演し、ケン・ローチの「エリックを探して/2009」は最高だった。
最近、強靭な男を演じてハマるアルバン・ルノワール主演の「AKA/2023」では犯罪者(ボス)が似合っていたカントナ。本作では怒りを爆発させる男を熱演しniceだった。
アラン・ドランブルに「スウィッチ/2011」「悪党に粛清を/2014」のエリック・カントナ。
ニコル・ドランブルに「モンフォコンの森/2017「今さら言えない小さな秘密/2018」のスザンヌ・クレマン。
アレクサンドル・ドーフマンに「ロマン・デュリスの 偶然の殺し屋/2016」のアレックス・ルッツ。
シャルル・ブレッソンに「アスファルト/2015」「パリの調香師 しあわせの香りを探して/2019」のギュスタブ・ケルヴェン。
リュシー・ドーフマンに「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!/2018」のアリス・ドゥ・ラングサン。
マチルド・ドランブルにルイーズ・コルデフィ。
グレゴリー・ジーグラーにニコラ・マルティネス。
ダヴィッド・フォンタナにアダマ・ニアネ。
アントワーヌにアトン。
ヤスミンにソラヤ・ガーレンク。
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