2023年 05月 06日
イタリア映画祭2023「デルタ」
「Delta」2022 イタリア

ダムの現場責任者オッソは産業廃棄物の汚染が原因で父を亡くし、現在はポー川河口の”デルタ”で妹のアンナと暮らしている。2人は産業保護団体で活動し、汚染調査や遺棄物の処理など河川敷の警備をしている…
ルーマニア人一家とイタリアに戻って来たエリアは川の魚を密猟して生計をたてている。そんなある日、警察隊に見つかりルーマニアに戻ろうと考える。しかしその後予期せぬ事態が起こり逃走を余儀なくされる。
酷寒のデルタでのオッソとエリアの闘いが壮絶。
移民、密猟、川の汚染と、社会や環境問題を絡めたドラマは見応えあった。
登壇したルイジ・ロ・カーショが映画への出演を聞かれて、自分は南(シチリア/パレルモ)出身で北の言葉(方言)は話せないので断ったが、何度も何度も打診されて結局出演を決めたと説明し、撮影時の厳しい寒さも語っていた。確かに見ただけで震えそうな水のシーンが多かった。
ルイジはすごいおしゃべりで司会者が”9時にホールを閉めなきゃならないのでここまで…”の言葉にとても残念そうだったのが印象的。「輝ける青春/2003」で初めて知ったルイジ・ロ・カーショも既に50代。イタリアを代表する俳優の一人で今回の映画祭でも3作に出演している。
ボルギはルイジの盟友だそうでルイジは彼の演技を褒めちぎっていた。「帰れない山」でボルギと共演するルカ・マリネッリのことも絶賛。「帰れない山/2022」は公開中。
Netflixで配信中の「SUBURRA -暗黒街-/2017~2020」はマイリストに入れたまま。早々に見なくては...。映画版「暗黒街」のナンバー8役はスキンヘッドが無茶苦茶クールだった。本作でのボルギは顔半分ヒゲモジャで熊状態。
有楽町朝日ホールの開催は4年ぶり。映画鑑賞はいつも前方。ミニシアターは前から2、3列くらいで、シネコンもDかE列くらい。このホールはかなり広くスクリーンは舞台の後方にあるので、前じゃないと見えないのでいつも通り。しかし後列はほぼ空席だった。以前のように観客でごった返すという雰囲気はなく少々寂しい感じを受けた(5/3&5/5の夕方&夜に鑑賞)。
エリアに「暗黒街/2015」「ダリダ~あまい囁き~/2016」のアレッサンドロ・ボルギ。
オッソに「靴ひものロンド/2020」のルイジ・ロ・カーショ。
アンナにエミリア・スカルパーティ・ファネッティ。
ニナにグレタ・エスポジト。
レオンにマリウス・ビサウ。
ザニンに「湖のほとりで/2007」のデニス・ファソロ。
監督はミケーレ・ヴァンヌッチ。




