2023年 02月 18日
「コンパートメント No.6」
「Hytti nro 6」…aka「Compartment No. 6」2021 フィンランド/ロシア/エストニア/ドイツ


モスクワに留学中のフィンランド人学生ラウラは、世界最北端の地ムルマンスクにある古代のペトログリア(岩面彫刻)を見に行くため列車に乗る。恋人イリーナにドタキャンされ一人旅となった。寝台車のコンパートメント No.6に乗り合わせたのは、モスクワのインテリたちとは真逆の粗野なロシア人労働者リョーハだった。やがてラウラとリョーハの長い旅が始まる…
リョーハと同じ部屋にいることが耐えられなくなったラウラはサンクト・ペテルブルグで下車してしまう。イリーナに電話をかけたが気のない返事をされ列車に戻るラウラ。リョーハは”荷物もないから戻って来ないかと思った。”と言う。ラウラのいない間知らない親子に席を占領されていた。その後、ロシア語が通じない同郷人を助け部屋に招き入れる。
リョーハとの同室に耐えられないラウラは部屋から出て列車内をウロウロ。同郷人が現れてラウラはしばし和んだが、リョーハはむっつりで、そのうち毛布をかぶって眠ってしまう。リョーハはフィンランド人の男に嫉妬していたに違いない。一方で男はラウラが大事にしていたビデオカメラを盗んで下車してしまう。
舞台は1990年代のロシア。列車そのものが駅に1泊する様子にびっくり!車掌のナタリアが無愛想すぎて笑ってしまう。
列車1泊の日、リョーハはラウラを無理やり誘いだしてある場所へと行く。そこは一人の老女が住む家。彼女はリョーハの母親?それとも知り合いのおばさん?よくはわからない。でもラウラと老女は初対面ながら意気投合して飲み明かす。ラウラが目覚めた時リョーハは薪割りをしていた。
東京では1館のみの上映。連日満席で18時台からスタートの上映の回はシアター1&2両方(現在、合計7回の上映)。
この映画がなぜこんなに人を呼ぶのか?と思ったけど…全く価値観の違う二人が心を通わせて行く姿に見るものは感動するに違いない。
セイディ・ハーラ&ユーリー・ボリソフ、俳優たちが素晴らしい!
本作は第74回カンヌ国際映画祭グランプリ作品。監督はカウリマスキに続くフィンランドの新しい才能。映画館で監督の舞台挨拶もあったらしい。
Netflixで配信中の「シルバー・スケート」は途中挫折したけど、ユーリー・ボリソフが出演しているので今一度見てみたい。
↓過去に鑑賞したカウリマスキ兄弟の映画。
「街のあかり/2006」「ル・アーヴルの靴みがき/2011」 「世界で一番幸せな食堂/2019」
ラウラにセイディ・ハーラ。
リョーハに「シルバー・スケート/2020」のユーリー・ボリソフ。
ナタリアにユリア・アウグ。
イリーナに「愛について、ある土曜日の面会室/2009」「あの頃エッフェル塔の下で/2015」のディナーラ・ドルカーロワ。
監督、脚本は「オリ・マキの人生で最も幸せな日/2016」のユホ・クオスマネン。
新宿シネマカリテ

この映画、テレビで紹介していてぐっと興味を持ったところです。
多分ロシア人だけでなく、フィンランドの人も概ね不愛想ですよね~?(笑)寒い国の人はあまり表情を変えないんですょ。というより、いつもニコニコ接客しているのって日本人だけなんじゃないかな・・・何で笑ってるの?って逆に言われることありました。
機会があったら絶対観たいです☆
コメントありがとうございます。
イリーナは女性ですよ。
配信があれはご覧になってください。おすすめです。
今晩は。
TVってNETしか見ないので知りませんでした。やはり宣伝してましたか!
寒いところの人って表情変えないのですね。なんとなくわかります。
日本人て笑って..ごまかしってこともあるし.。
カリテも満席じゃなさそうなのでぜひご覧になってください。
映画は素晴らしかったです。エンディング感動でした。
今日、Primevideono配信で観ました。
ユーリー・ボリソフの演技が素晴らしかったです。
ラウラの恋人が女性、とわかった時のリョーハのかすかな驚きの表情、
そして納得した柔らかい表情、たった数秒の演技ですが
ボリソフってすごい人だと思いましたよ。
ラウラも役柄にぴったりと思いました。
イリーナの似非芸術愛好家?のいい加減さがいやでした。
最後は、どうなるかと思いましたが。。。。
このような別れも人生の美しい一コマかもしれないと
思いました。
2度もコメントありがとうございます。
primeでご覧になったのですね。
ユーリー・ボリソフは「アノーラ」で
ハリウッド、デビューも果たし、これからの活躍に期待です。
二人の別れも良い感じでした。

