2022年 08月 20日
「ピーキー・ブラインダーズ」 TVシリーズ 6シーズン/36エピソード
「Peaky Blinders」UK 2013~2022

19世紀初頭のイングランド。シェルビー兄弟は第一次世界大戦に従軍した後、故郷であるバーミンガムに戻る。ジプシーの血を引く野心家の若きボス、トミー・シェルビーは大量の銃を偶然手に入れたことから裏社会の権力を握る決心をする。一方でトミーはフランス、ソンムの戦い後、PTSDに悩まされていた。
そんな折、バーミンガムの街にウィンストン・チャーチルの命によりベルファストからインスペクター、キャンベルが派遣されて来る。キャンベルの仕事は街の犯罪者を一掃することだった。そしてキャンベルと手を組むグレース・バージェスがスパイとしてピーキー・ブラインダーズの縄張りのバーで働き始める…
ドラマは実在したギャング、ピーキー・ブラインダーズを基に製作され、次男のトミーが実質的なリーダーとなってブックメーカーなどを生業として成り上がっていく。そして英国人の階級、思想、ルーツ(ジプシー(ロマ族)、ユダヤ系、イタリア系、)などのグループの対立も描かれていてとても興味深い。
劇中に流れる英米のロックバンドの MusicがNICE!!
ギャング映画なのでかなり前から観るかどうか迷っていたが新シーズンが始まったので観ることに決めた。キリアンはお気に入り俳優だし、ジョー・コールとトム・ハーディの出演もあったから...。
ドラマで英国人のウイットに富んだ会話がたっぷり楽しめる。しかしながらこの人たち、特にアーサーは言葉の間に”fxxking”を入れないと話せないようで、アーサーの妻リンダが呆れ果てる所が面白い。
朝からウイスキーを飲みタバコを吸いまくるシェルビー一家。一家揃ってバーミンガムのストリートを闊歩する姿が印象的。予期せぬラストが素晴らしかった。
情け容赦なく人を殺すジプシーギャングのトミーは女性にモテまくり。こんなキリアン初めて観た。
キリアン・マーフィはもちろんのことポール・アンダーソンとトム・ハーディ最高!
ヘレン・マックローリーは昨年の春にガンで亡くなっている。シェルビー兄妹の叔母”ロマの女王”が素晴らしかった。シーズン6の撮影に参加できなかったヘレンの姿は、トミーやマイケルの思い出としての過去のポリーの映像で登場する。
ユダヤ系ギャングを演じたトム・ハーディは「レジェンド 狂気の美学/2015」「カポネ/2020」でもギャング役。本作のギャングは一風変わったキャラでマジで面白い。トムはギャングにハマりすぎ。
トムの妻シャーロット・ライリーがトミーの馬を調教するメイ役で出演している。
ヒトラー立ち合いの下、ベルリンで結婚式に臨むネオナチのファシスト議員モーズリーは悪魔のよう。演じるサム・クラフリンはキレるキャラが似合う。かつての好青年は何処へ?
ジョンとフィンがコール兄弟って知らなかった。似てない…。
”第一次世界大戦後のバーミンガムギャングの魅力的でテンポの早い物語。キリアン・マーフィはとてもクールなトーマス・シェルビーで、他のキャストのパフォーマンスはパワフルである。”とThe Guardianの記事で称賛されたという。全くその通りで俳優たちが素晴らしかった。
ダークな街での多くのシーンはバーミンガムの西に位置する野外博物館<ブラックカントリーリビングミュージアム>で撮影されたそう。
トーマス(トミー)・シェルビーに「ANNA アナ/2019」「クワイエット・プレイス 破られた沈黙/2020」のキリアン・マーフィ。
アーサー・シェルビーに「ベルファスト71/2014」のポール・アンダーソン。
エイダ・シェルビーに「ボディガード -守るべきもの-/2018」のソフィー・ランドル。
ジョン・シェルビーに「氷がすべてを隔てても/2022」のジョー・コール。
フィン・シェルビーにハリー・カートン。
ポリー・グレーに「人生はシネマティック!/2016」「マザー・ファーザー・サン/2019」のヘレン・マックローリー。
マイケル・グレーに「ドリームランド/2019」のフィン・コール。
リジー・スタークに「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」のナターシャ・オキーフ。
グレース・バージェスに「ザ・ラウデスト・ボイス ―アメリカを分断した男/2019」のアナベル・ウォーリス。
リンダ・シェルビーに「モーガン夫人の秘密/2019」のケイト・フィリップス。
エズメ・シェルビーに「ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!/2020」のエイミー=フィオン・エドワーズ。
チャーリー・ストロングに「ガンズ・アキンボ/2019」のネッド・デネヒー。
アルフィー・ソロモンに「カポネ/2020」「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ/2021」のトム・ハーディ。
オズワルド・モーズリーに「アドリフト 41日間の漂流/2018」「エノーラ・ホームズの事件簿/2020」のサム・クラフリン。
インスペクター、キャンベルに「ブラックバード 家族が家族であるうちに/2019」のサム・ニール。
クリエーターは「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」のスティーヴン・ナイト。
主な登場人物の他に、マイケルのアメリカン人妻アニャ・テイラー・ジョイ、悪徳神父のパディ・コンシダイン、アメリカからやって来たイタリアン、マフィアのエイドリアン・ブロディ、ピーキー・ブラインダーズの一員となるジプシーのエイダン・ギレン。そして数シーンにしか登場しないジョシュ・オコナーはエイダの下宿人ジェームズ役で、リバプールのスタッグにスティーヴン・グラハムとスーパー、ゴージャス!!
Netflix
6シーズン完走されたのですね!
私は第6シーズン配信を待っていたのですがもったいぶってまだ観てないのです(笑)
ポリー(ヘレン・マックローリー)の死去はショックでしたね、、、
彼女はシェルビー家の要だったので、いなくなってどう物語が展開するのかちょっと不安でもあります。
早く観なくては♪
こんばんは。コメントありがとうございます。
シーズン6は是非早く鑑賞を!
ポリーの存在は欠かせませんでしたね。金庫番でもあったし。
ヘレン・マックローリーは素晴らしい俳優でした。ほんと残念です。
「マザー・ファーザー・サン」のヘレンも良かったです。
パンデミックで撮影が遅れたそうですが、物語の展開はどうでしょうか?
プロットとしてポリーの死はジョンの死と変わらなかった気もしますが...。
ポリーとヘレンの死が非現実的だけど何だか結びついているように感じました。

