2022年 08月 18日
「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」
「A feleségem története」…aka「The Story of My Wife」2021 ハンガリー/ドイツ/フランス/イタリア

1920年代のマルタ共和国。ある日、貨物船の船長ヤコブは友人のコードーとカフェで賭けをする。それは”最初にドアから入ってきた女性と結婚する”というものだった。ヤコブはその女性リジーに声をかけ結婚を申し込み承諾される。やがて二人きりで簡単な結婚式を挙げ新居に落ちつく。幸せな新婚生活が続いたが、ある時リジーの友人デダンが現れたことによってヤコブは二人の仲を疑い嫉妬心を募らせていく…
愛と嫉妬、嘘と騙し合い…ラストに虚しさと切なさが残る大人のラヴロマンスは素晴らしかった。
歴史ドラマでもないのに2時間49分と、とても長い。淡々と進むストーリーはまるで恋愛小説を読んでいるようだった。かなりスローな展開なのでダメな人もいるのか?同じ列に座っていた若い男性が席を離れたまま戻ってこなかった。
ヤコブ役のハイス・ナバーが観たことありだけど全く思い出せず、鑑賞後調べたら「スハウエンダム~12の疑惑/2019」で謎の男を演じたオランダの俳優と分かった。
本作では誠実な男がとても似合っている。レアもキャラにピッタリ。
レアとルイは「美しい人/2008」 「サンローラン/2014」以来の共演。「女優と仕立屋/2010」ではヒロインと監督だった。残念ながら本作のルイのシーンは少ない。
イタリア人俳優ジャスミン・トリンカがコードーの友人(愛人?)役で出演。「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」ではとってもキュートだった彼女も今年41歳。
クラシックで美しい街中の風景はハンガリー、ブタペストで撮影された。マルタやドイツ、ハンブルグでもロケされている。台詞は基本的に英語。
リジーに「レア・セドゥの いつわり/2021」「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊/2021」のレア・セドゥ。
ヤコブに「マイ・フーリッシュ・ハート /2018」「スハウエンダム~12の疑惑/2019」のハイス・ナバー。
デダンに「オフィサー・アンド・スパイ/2019」のルイ・ガレル。
コードーに「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「僕たちの大地/2014」のセルジオ・ルビーニ。
ヴォイラに「いつか行くべき時が来る/2012」「サンローラン/2014」のジャスミン・トリンカ。
グレタにルナ・ヴェドラー。
監督、脚本は「心と体と/2017」のイルディコー・エニェディ。
新宿ピカデリー

レア・セドゥの魅力に翻弄される大人のラブストーリーでしたね。
いかにも船長!という風貌のハイスさんも良かったです。
海や灯台、街の風景が美しかったですね。
帽子にコート、ファッションも眼福でした。煙草のシーンが多くてビックリしましたがアンニュイな雰囲気を醸し出していましたね。
レア・セドゥは年々魅力的になりますね。大好きです。
ドラマも素敵でしたがロケされたハンガリー、ブタペストの旧市街が美しくて
ため息ものでした。
昔のフランス映画の雰囲気も感じられた、とてもとても心に残る一作です。
ファッションは言うまでもないですね。
オランダ人俳優のハイス・ナバーはキャラにピッタリ。

