2022年 07月 24日
「デイ・オブ・クライシス ヨーロッパが震撼した日」
「Omerta 6/12」…aka「Attack on Finland」2021 フィンランド


12月6日、フィンランドの首都ヘルシンキ。独立記念日の式典が開かれる大統領官邸にテロリストが潜入し襲撃する。人質に取ったのは大統領夫妻と各国の要人。その中には警護にあたるシルヴィア・マドセンも含まれていた。犯人グループは戦争犯罪人の釈放と逃走用の飛行機、そして1億ユーロのビットコインを要求する…
シルヴィアの同僚でEU合同警察捜査官のタナーが現場へ急行する。犯人グループの首謀は戦争犯罪人の息子ヴァーサ・ヤンコヴィッチだった。
ポリティカル・アクション・スリラーは中々面白かったが、駒的存在が多すぎて最後の最後まで目的(黒幕)がわからず、少々盛りだくさん過ぎ?と思った。
原タイトルの「Omerta」とは”犯罪の犠牲者になった場合でも、州当局との協力またはそのサービスへの依存を断固として禁止する”という意味だそう。で、このタイトルはドラマの展開にぴったり。
World-wideタイトルの「Attack on Finland」はぴったりだけど、ちょっとそれはマズい。ヨーロッパ中の言語が飛び交う様はスゴい。
邦題についた「ヨーロッパが震撼した日」。映画のチラシに”その危機が現実になるのは明日かもしれない”とか”ウクライナ戦争で世界が目撃したヨーロッパ危機”など恐ろしい文字が並んでいる。
エンデイングに少々救われる。
要求する金がキャッシュではなくビットコインというのが今風だなぁとしみじみ思った。私的にはビットコインには全く縁がないけど…。
ビヨン・ボルグを演じたスヴェリル・グドナソンは太って顔が丸くなってしまっている。ボルグ役はカッコ良かった。
マックス・タナーに「ブラック・クランズマン/2018」のヤスベル・ベーコネン。
シルヴィア・マドセンに「レッド・スネイク/2019」のナンナ・ブロンデル。
ヴァーサ・ヤンコヴィッチに「ストックホルムでワルツを/2013」「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男/2017」のスヴェリル・グドナソン。
マリー・レクレアに「サンドラの小さな家/2020」「シルバー・スケート/2020」のキャシー・ベルトン。
アーニャにニカ・サヴォライオン。
監督は「4月の涙/2008」「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場/2017」 のアク・ロウヒミエス。
新宿シネマカリテ<カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2022>

