2022年 06月 10日
「フリア~孤高の潜入捜査~」TVシリーズ 1シーズン/8エピソード
「Furia」2021 ノルウェー

オスロの警察官アスゲールは過去を隠すため一人娘ミシェルと共にノルウェーの山奥の町にある警察署に赴任して来る。町では亡くなった父親から相続した農場で、兄弟がスポーツウェア会社とキャンプ場を経営し、ラグナという女性が料理人として働いていた。そんな折、難民を収容する施設でイスラム教徒蔑視の落書きがあり、ゴミ置き場には火が付けられていた。早速現場に直行したアスゲールは、このヘイトクライム事件には裏があると気付く。一方でラグナはおとり捜査官でテロ組織の重要情報を得ようと潜り込んでいた…
<テロ>がテーマのドラマでオープニングに9.11やフランスでのテロ事件などが語られる。
2011年、夏のノルウェーで、警察官になりすました男が首都のオスロ庁舎と、オスロ近郊にあるウトヤ島で銃を乱射するというヨーロッパ最大級のテロ事件が発生した。ウトヤ島ではノルウェー労働党青年部の集会が行われていて69人の若者が犠牲になった。その事件は「7月22日/2018」というタイトルの映画となりNetflixで配信され鑑賞した。
ドラマではラグナの妹がウトヤ島の犠牲者として描かれる。
”景色は綺麗だけど大田舎!”と言うミシェルの言葉に、まるでアルプスみたいに美しい山々が連なる景色がノルウェーにも存在することを知った。この地は「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ/2021」のロケ地でもあるそう。
過去に付きまとわれるアスゲールは、娘が生きがいのとても優しいパパ。演じるポール・スヴェーレ・ハーゲンがnice。
ハーゲンはステラン・スカルスガルドの「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」で人を殺すことしか頭にないギャング役が面白かった。彼は7年たってもほとんど変化がない。
ドイツ、ベルリンが舞台のエピソードでは、Internationalに活躍するのアウグスト・ディールを初めとして、クリスチャン・ベルケルやヨハン・フォン・ビューローといった有名ドイツ人俳優が出演していてとても豪華。
タイトルの「Furia」はローマ神話/ギリシャ神話の3つの復讐の神のことで、フリア=ラグナ。
ノルウェー、ドイツを舞台にラグナが大活躍するサスペンスはとってもスリリングで見応えがあった。
ラグナにアイネ・マリー・ウィルマン。
アスゲールに「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車/2014」のポール・スヴェーレ・ハーゲン。
オーレにプレベン・ホドネランド。
チーフにハルヴァルド・ホルメン。
ブレーメに「ハンナ・アーレント/2012」「アンネの日記/2016」のウルリッヒ・ヌーテン。
ルーベン・ボスにベンヤミン・サドラー。
ヤンに「復讐者たち/2021」のアウグスト・ディール。
ドイツ内務省カティに「あの日のように抱きしめて/2014」のニーナ・クンツェンドルフ。
ドイツ内務省ヘルムートに「ヒトラー暗殺、13分の誤算/2015」のヨハン・フォン・ビューロー。
ドイツ内務大臣ハルデンベルグに「誰がため/2008」「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男/2015」のクリスチャン・ベルケル。
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