2022年 06月 08日
「産婦人科医アダムの赤裸々日記」TVシリーズ 1シーズン/7エピソード
「This Is Going to Hurt」2022 UK


英国、ロンドン。アダム・ケイはNHS(国営医療サービス)の病院に勤務する産婦人科医。現在はレジストラー代理(ジュニアドクター/専門医手前のポジション)でコンサルタントになるとリッチな生活がやって来る。それまであと数年頑張らなくてはならない。そんなアダムはまたしても車で寝てしまい朝を迎える。今日もこれから後輩シュルティとベテラン助産師トレーシーと共に忙しい1日が始まる。私生活では母親に内緒の恋人ハリーに結婚を申し込む予定…
英国でミリオンセラーとなったアダム・ケイの自叙伝の映画化。
医療ドラマは好きじゃないので観ないけど、ベン・ウィショーの出演に興味があって鑑賞。とても面白かった。これは医療ドラマというよりコメディ・ドラマ。英国人のウイットは半端じゃない。カミングアウトしたベンはゲイのドクター似合いすぎ。
Mr.ロックハートに嫌味を言われ、ベテラン助産師トレーシーとの闘いに加え、母との闘いも...。この母と息子が面白い。ハリエット・ウォーターとベン・ウィショーが何だか似ていて親子役にピッタリだった。
英国、特にロンドンはアフリカ系の人々より過去に植民地だったインド、パキスタン系が多い。かなり前だけどロンドンに行った時それがわかった。
ドラマでもパキスタン人のシュルティが出産中の妊婦から人種差別されるシーンがあって、一部の英国人てパキ(パキスタン人への差別語)を目の敵にしてる?なんて思った。アダムはそうじゃないけど…。
過酷な労働に加え、医療訴訟を起こされたりしてストレス続きの毎日。傷つきまくるアダムとシュルティが気の毒になった(原タイトルが語る)。
アダムの父親はリッチな医者。シュルティの両親はパキスタン移民。NHSとリッチな人御用達のホテルのような産婦人科病院。英国の<格差>をはっきりと感じるドラマだった。
アダム・ケイに「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 リチャード2世/2012」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ/2021」のベン・ウィショー。
Mr.ロックハートに「否定と肯定/2016」「ザ・クラウン/2016~2017」「英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件/2018」のアレックス・ジェニングス。
シュルティにアンビカ・モッド。
トレーシーに「ナショナル・シアター・ライヴ2020/シラノ・ド・ベルジュラック」のミシェル・オースティン。
ハリーにロリー・フレック・バーン。
アダムの母ベロニクに「ブラック・アース・ライジング/2018」のハリエット・ウォーター。
原作、脚本、企画、製作総指揮はアダム・ケイ。
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