2022年 05月 16日
「パリ13区」
「Les Olympiades, Paris 13e」…aka「Paris, 13th District」2021 フランス

コールセンターでオペレーターとして働くエミリーは、ホームにいる祖母の所有するアパルトマンに住んでいる。ある日、ルームシェアを希望するカミーユが訪れる。二人はいきなりsexをするが、その後はルームメート以上の関係になることはなかった。一方でノラは法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学する。まもなく33歳になるノラは年下のクラスメートに溶け込めずにいたが、ブロンドのウィッグとミニスカートを身につけて、誘われたパーティに現れ大注目を浴びてしまう。ノラはアンバー・スウィーストにそっくりだったのだ…
4人の男女の愛の物語は...台湾系フランス人のエミリー、アフリカ系の高校教師カミーユ、大学に復学したフランス人のノラ。そして元ポルノ女優アンバー・スウィースト。4人が交差し本当の愛を見つける姿に共感を呼ぶ。
アムールの国フランスにふさわしいドラマで、モノクロ(一部カラー)で描いて正解。
ジャック・オディアールの<アムール>をテーマにしたドラマは初めて。今までのオディアールの描く世界とは少し違ったもので新鮮だった。
女性にモテまくるカミーユはフランス人の間では魅力的な人物に違いない。モノクロの<パリ13区>が美しい。
ルーシー・チャンは映画初出演ながらパフォーマンスは大胆。ノエミ・メルランも今までのイメージとは違ってトレビアン。
約20年前にフランスの城を見にロワールに行った時、13区にあるオステルリッツ駅からRER(SNCF)に乗ってトゥールまで行ったのを思い出す。13区に中華街があるのは知っていたけどそこで食事はしていない。パリの街には中華の店がたくさんあり、滞在していたホテル近くの中華屋には行った。で、今回映画を観て13区の林立するビルにびっくり(13区の街で撮影)。
ますます映画のレビューから外れる…「燃ゆる女の肖像」のヒロイン、アデル・エネルが”政治的な理由”から映画界からの引退表明をしたとのニュースに驚いた。素敵なフランスの俳優だったのに残念。
エミリーにルーシー・チャン。
カミーユにマキタ・サンバ。
ノラに「燃ゆる女の肖像/2019」のノエミ・メルラン。
アンバー・スウィーストにジェニー・ベス。
監督は「予言者/2009」「君と歩く世界/2012」「ディーバンの闘い/2015」のジャック・オーディアール。
脚本は「燃ゆる女の肖像」セリーヌ・シアマ/「ルーベ、嘆きの光/2019:共同脚本」のレア・ミシュー/ジャック・オディアール。
ヒューマントラストシネマ有楽町
ジャック・オーディアール監督、とっても柔軟な方だなと思いました。
感性がお若いのですねきっと。
アデル・エネルの件は、私もとても残念に思いました。
つい最近セリーヌ・シアマの『水の中のつぼみ』を観たばかりでしたし。。。
彼女が去ることはないと思うのですがね、、、悲しいです。
こんばんは。
真紅さんコメントありがとう。
ちょっと素敵なドラマでした。ジャック・オーディアール監督作品だから観ました。
さてさて監督70歳とか、感性若いですね。
アデル・エネルの記事は残念でしたが、きっと個人的に映画界には戻って来ると思いますね。
セリーヌ・シアマの『水の中のつぼみ』はとってもみずみずしくて、
「燃ゆる女の肖像」で爆発した?って感じでした。

