2022年 04月 21日
「刑事ヴィスティング~殺人鬼の足跡~」TVシリーズ シーズン1/10エピソード
「Wisting」2019 ノルウェー


クリスマスシーズンのノルウェーの小さな町ラルヴィク。ある日、クリスマスツリーが植えられた畑でミイラ化した男性の死体が発見され、地元警察の刑事ヴィリアム・ヴィスティングが捜査を開始する。そして男性の所持品の中から20年前に連続殺人容疑で指名手配中の男の指紋が見つかる。男はロバート・ゴッドウィンという名の米国人だった。やがて米国から2人のFBI特別捜査官がやって来る。一方でオスロで新聞記者をしているヴィリアムの娘リーネが取材で父親の家に戻って来る…
リーネは新聞の一面を飾る特ダネを狙っているが、ヴィリアムは米国からFBIが来ていることを話せない。それはマスコミにも伏せているのだから…。しかし、次第にリーネが調査する孤独死の老人とヴィリアムの捜査事件がつながり始める。
上から目線のFBI特別捜査官と地元警察メンバーたちの交流(関係)が面白い。
「マトリックス シリーズ/1999/2003/2021」のキャリー=アン・モスが、ノルウェーのTVドラマにスペシャルゲスト出演でびっくり。キャリー=アン・モス相変わらずクール!
娘のリーネと、クリスマス休暇で一時帰国した息子トマスとの時間も取らず仕事に没頭するヴィリアム。彼は妻を亡くして一人暮らし。仕事に打ち込むことで寂しさを紛らわせているのかも知れない。演じるスヴェーン・ノルディンって初めて見たノルウェーのシブい俳優でヴィリアムが似合っている。
ジョンが滞在するホテルで、リーネをヴィリアムの娘と知らずに一夜の関係を持ち、高圧的な上司マギーへの言い分けに慌てふためくシーンが面白い。ヴィリアムも呆れてたし...。
なぜ米国人がノルウェーに逃亡?それはロバート・ゴッドウィンの米国での住まいがノルウェーからの移民が多い地域だったからと説明されていた。
”福祉国家のノルウェーのなのに孤独死とは!”と話すリーネの言葉が重い。
20年前の連続殺人事件が解決してFBI特別捜査官が米国に戻る。シリアルキラー、ロバート・ゴッドウィンは若くてブロンドの女の子がターゲットだった。
ある時、警察にストーカーを訴えていた少女が行方不明になり、過去の事件とつながりがあるのか?と、捜査が始まり隣国スウェーデンでも調査される。
ノルウェー、ドラマ史上最大の製作費で描かれたサスペンスは面白かった。雪で覆われたノルウェーの美しい景色がダークなドラマを盛り上げる。
北欧の映画やドラマには森がよく登場する。森の隙間を走る車の撮影は時折空から撮影され、とっても神秘的。
シーズン2,3あり。
ちょっと気になって<世界の森林率 国別ランキング・推移>を調べてみた。北欧ではフィンランドが一位で次がスウェーデンで70%前後。で、話はそれるけど日本はスウェーデンの次だった。ノルウェーは30数%で意外に少ない。
でも「ノルウェーの森/Norwegian Wood」ってビートルズの楽曲や村上春樹の小説のタイトルにもなっている。映像でしか見たことがないけど、とても美しい森に違いない。
ヴィリアム・ヴィスティングにスヴェーン・ノルディン。
リーネ・ヴィスティングにテア・グリーン・ルンドバーグ。
トマス・ヴィスティングにヨナス・ストラン・グラヴリ。
刑事ニルス・ハンメルにマッツ・アスデール。
刑事トールン・ボルグにヒャシュティ・サンダル。
刑事ベンジャミン・フェルドにラース・ベルゲ。
FB特別I捜査官マギー・グリフィンに「メメント/2000」「サスペクト・ゼロ/2004」「ポンペイ/2014」のキャリー=アン・モス。
FBI特別捜査官ジョン・ベンサムにリッチー・キャンベル。
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