2022年 03月 27日
「ロスト・ドーター」
「The Lost Daughter」2021 USA/UK/イスラエル/ギリシャ

休暇で海辺の町へやって来た大学教授のレダ。ある日、ビーチで若い母親ニーナと出会う。ニーナが娘に手を焼く姿を見て、自身が子育て中に不安や混乱に押し潰されそうになった記憶がよみがえる…
ドラマの展開がかったるくて途中で挫折。でもオスカーの主演女優賞&助演女優賞にノミネートの二人が気になりラストまで観賞した。
レダは40代後半の女性で、ニーナはレダに”あなたに憧れていた”と言う。しかし最終的にはそのニーナにビッチ呼ばわりされるレダ。それはとてもグロテスクなシーンだった。このシーンの後のエンディングはオープニングと同じビーチ。携帯電話で娘と楽しげに話すレダ。この女性の心理は複雑で理解できない。
時折、意に介さない(知らんぷり)といった表情を見せるレダ。演じるオリヴィア・コールマンの表情が全てを語る。「ファーザー」では父親を気にかける優しい娘がとても似合っていた。それぞれの作品で役柄にピタリとハマる稀有な女優だと思う。
若き日のレダ役のジェシー・バックリーも素晴らしかった。
脇で名優のエド・ハリスや、監督の夫ピーター・サースガード、そしてイタリア人俳優のアルバ・ロルヴァケルと豪華な出演。エド・ハリスの演技はいぶし銀級で最高!
俳優たちは良かったけどドラマは後味が悪い。
レダに「ナイト・マネジャー/2016」「ファーザー/2020」「ザ・クラウン(シーズン4)/2020」のオリヴィア・コールマン。
若き日のレダに「クーリエ:最高機密の運び屋/2020」のジェシー・バックリー。
ニーナに「胸騒ぎのシチリア/2015」「ザ・ピーナッツバター・ファルコン/2019」のダコタ・ジョンソン。
ライルに「フェイス・オブ・ラブ/2013」「沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~/2020」のエド・ハリス。
ハーディ教授に「赤い闇 スターリンの冷たい大地で/2019」のピーター・サースガード。
女性ハイカーに「幸福なラザロ/2018」のアルバ・ロルヴァケル。
監督、脚本は「ホワイトハウス・ダウン/2013」「FRANK -フランク-/2014」のマギー・ギレンホール。
Netflix
なるほどそういう解釈ですね。
オープニングのビーチのシーンを観て、ラスト、レダは海に入って戻らなくなる?
なんて想像してました。でも違っていたしね。

