2022年 01月 24日
「ライダーズ・オブ・ジャスティス」
「Retfærdighedens ryttere」…aka「Riders of Justice」2020 デンマーク/スウェーデン/フィンランド

列車事故で妻を亡くした軍人のマークスは赴任先のアフガニスタンから帰郷する。一緒に列車に乗っていた娘のマチルデは無事だったが、母を亡くし悲しみに暮れている。マークスはマチルデにどう接して良いかわからない。自身も妻を失って悲しいのだから…。そんな折、偶然同じ列車に乗り合わせていた数学者のオットーがマークスを訪ねる。彼は自分は助かったが席を譲ったマークスの妻が亡くなったことが悔まれるのだった。そしてオットーは数学的(事故が起こる確率)にあれは事故ではなく計画的な殺人であると説明し始める…
オットーは“ライダーズ・オブ・ジャスティス”というギャング組織が、殺人事件の重要な証人を暗殺する目的で計画したものと主張し、マークスに同僚のレナートを紹介する。
数学者のオットーとレナートは企業をクビになったばかりの理系オタクで、後に加わったエメンタールはハッカー。で、軍人とオタクの価値観が猛烈に違っていて大笑い。
いきなり現れた3人組を怪しむマチルデ。そこで、急遽レナートの思いつきでカウンセラーに変身しマチルデの心情をカウンセリングする。やがて3人はマークス親子の同居人となり、レナートがギャングから救ったウクライナ人ボダシュカとマチルデのボーイフレンド、シリウスも加わり奇妙な同居生活が始まる。
彼らの同居生活と、マークスが所有するバカでかい納屋でのミーティングも大いに笑わせてくれる。
怒りに燃えたマークスが吠え暴走しまくり銃をぶっ放す。頭を剃り上げて顎髭(一部白髪)のマッツが可笑しくてもうたまらない。
アクション・コメディなのだけどラスト(クリスマス・イヴ)は何だか味わい深かった。クリスマス模様のセーターを着たマッツ最高!
とっても良い人役のニコライ・リー・コスがVery Nice。
初日の最終回は遅い時間の上映にも関わらずマッツ、ファンでいっぱいだった。
マークスに「アナザーラウンド/2020」のマッツ・ミケルセン。
オットーに 「フォロー・ザ・マネー 詐欺対策班/2016〜2019」「Face to Face -尋問-/2019」のニコライ・リー・コス。
マチルデに「ある人質 生還までの398日/2019」のアンドレア・ハイク・ガデベルグ。
レナートに「博士と狂人/2019」のラース・ブリグマン。
エメンタールに「アダムズ・アップル/2005」のニコラス・ブロ。
ボダシュカに「罪と女王/2019」のグスタフ・リン。
ギャングのカートに「ヒトラーの忘れもの/2015」「スカイスクレイパー/2018」のローランド・ムーラー。
シリウスに「アナザーラウンド/2020」のアルバト・ルズベク・リンハート。
監督、脚本は「アダムズ・アップル/2005」のアナス・トマス・イェンセン。
新宿武蔵野館



