2022年 01月 22日
「スティルウォーター」
「Stillwater」2021 USA


肉体労働者のビルはアメリカ、オクラホマ州スティルウオーターに暮らしている。妻は既に他界し娘のアリソンがフランスの大学に留学することになる。やがて留学先のマルセイユでルームメートを殺害した容疑で有罪となり、アリソンは既に5年の間刑務所に収監されていた。ビルは無実を訴えるアリソンを助けるため単身フランスへと旅立つ。刑務所でアリソンと面会したビルは手紙を弁護士に渡すよう頼まれる。しかし弁護士から良い返事はもらえなかった。手紙はフランス語で書かれておりビルは理解することができない。そこで滞在先のホテルで知り合った英語が話せるフランス人女性ヴィルジニーに助けを求める…
”カンヌ映画祭で注目されたマット・ディモン主演のサスペンス。”という記事を読んで楽しみにしていた。マット、ファンだし、監督はトム・マッカーシーということもあった。
50代になったマットがnice!「最期の決闘裁判」でもそうだったけどたくましい中年oyajiがパーフェクト。
アビゲイル・ブレスリンはいつの間にか大人になっていた。
異国の地で殺人罪に問われ刑務所にいる娘の無実を証明するため奔走する父親の姿を描いたドラマ。
正義とは?そして愛する人を失った父と娘。ラストはかなり切ない。
フランス人でも足を踏み入れない移民たちの住む団地。手掛かりを求めて団地で聞き込みをするビルに呆れるヴィルジニー。結局ビルは団地の若者たちにボコボコにされてしまう。
全く興味はないけど、ビルはマヤのためサッカーのチケットを手に入れる。ビルとマヤのシーンはTVシリーズ「マルセイユ/2016〜2018」にも登場した<OM/Olympique de Marseille>で撮影された。
ヴィルジニーが親切過ぎてびっくり!フランス人ってものすごく個人的な人種のイメージ。でもビルがヴィルジニーと出会った場所がパリじゃないからとも思った。ドラマの中で確かヴィルジニーが”マルセイユ はパリより住みやすい…”のような発言をしていた。
ドラマを観てフランスとアメリカの文化の違いを大いに感じた。
90%以上マルセイユ が舞台なのに、なぜタイトルが「スティルウオーター」なのか?と不思議だった。
アリソンがフランスに旅立つ時ビルが空港まで娘を送る。そして故郷を忘れないよう、思い出として<Stillwater>と書かれたゴールドのネックレスをプレセントする。 そしてこれがクライムドラマの鍵となった。
ビルに「最期の決闘裁判/2021」のマット・デイモン。
ヴィルジニーに「パリのどこかで、あなたと/2019」「Dix pour cent/エージェント物語/2015~2020」「ハウス・オブ・グッチ/2021」 のカミーユ・コッタン。
アリソンに「8月の家族たち/2013」のアビゲイル・ブレスリン。
ヴィルジニーの娘マヤにリル・シュヴォ。
祖母シャロンにディアナ・ダナガン。
アラブ人アキムにイディル・アズーリ。
アリソンの弁護士に「最強のふたり/2011」「ぼくを探しに/2013」のアンヌ・ル・ニ。
監督、脚本、製作は「靴職人と魔法のミシン/2014」「スポットライト 世紀のスクープ/2015」のトム・マッカーシー。
TOHOシネマズ・シャンテ

