2022年 01月 13日
「忽然と」TVミニシリーズ 5エピソード
「Disparu à jamais」…aka「Gone for Good」2021 フランス

ニースに住むギョームは母がガンで亡くなり、家族と共に恋人のジュディスを伴い葬儀に参列する。ジュディスとは2年前に職場で知り合い結婚する予定だった。ところが葬儀の後、ジュディスが忽然と消えてしまい、クローゼットから彼女の衣類などがなくなっていた。そしてギョームには10年前に初恋の人ソニアと兄のフレッドを亡くすという過去があった...
ギョーム/イネス/ダコ/ノラ/フレッドの5エピソードからなるドラマは時系列ではなく時が激しく行ったり来たりする。最初はかなりややこしかった。
突然、身の回りのモノを持って消えた恋人。もちろん電話はつながらない。ジュディスは逃げ出したとしか考えられなくてギョームはショックを受ける。やがて親友のダコに相談しジュディス探しが始まる。
原作はアメリカのミステリー作家ハーラン・コーベンの2002年に発表された小説「Gone for Good」。
ソニアとフレッドの死/ジュディスの失踪…それらがだんだん繋がっていく。それほどスリリングでもダークでもない。ごく普通のサスペンスながら先行きがとっても気になるドラマだった。
ギョームとダコは移民たちを支援する仕事に携わっている。ニースの街が舞台ながら美しいニースはあまり映らない。ギョームやイネスの実家周辺の海を望む景色はとても美しかった。なんと言ってもダコの過去がスゴい。
ギョームに「あさがくるまえに/2016」「マーウ?ィン、あるいは素晴らしい教育/2017」のフィネガン・オールドフィールド。
フレッドに「ロストブレットー窮地のカーチェイスー/2020」のニコラ・デュヴォシェル。
ダコに「ぼくを探しに/2013」「クイーンズ・オブ・フィールド/2019」のギョーム・グイ。
イネス/ソニアに「夜の伝説 マダム・クロード/2021」のギャランス・マリリエ。
ジュディス/ノラにナイアナ・アルズーン。
オステルタグに「ブレードランナー 2049/2017」「アーニャは、きっと来る/2020」のトーマス・レマルキス。

