2021年 12月 01日
「コドモな大人の人生レッスン」
「Pourris gâtés」…aka「Spoiled Brats」2021 フランス
モナコの大富豪フランシス・パルテックは3人の子供たちを散々甘やかして育ててきた。しかし子育てに失敗したと気づいた父親は一念発起し、全財産を失ったフリをして子供たちに働いて自活するよう求める。3人は一度も働いたことがなかった...
モナコの建設業界で一から財産を気づいたポーランド出身のフランシス・パルテック。彼は15年前に妻を亡くしたシングル・ファーザーで長男フィリップ、長女ステラ、次男アレキサンドルを一人で育て上げてきた。ある日、フランシスの豪邸で娘ステラの24歳のバースデイ・パーティが開かれる。そしてステラが遊び人のアルゼンチン人ファン・カルロスとの婚約を発表後フランシスが心臓発作で倒れる。やがて病院に駆けつけた子供たちは父を心配するどころか、それぞれが自分たちのことを話すばかりでフランシスはガックリくる。
モナコに暮らすスーパー・リッチなコドモたち。しかしある日突然クレジットカードは使えない。携帯は通じない。といった事態が起こる。慌てふためいた3人は父親の元に駆けつける。しかし父親の口から出た言葉は”企業資産の乱用と横領のため裁判所から資産を差し押さえられたのでここにはもういられない。”だった。警察が到着する前に逃げ出した家族の行先はマルセイユ。3人の子供たちは治安が悪く移民や貧困者が多いマルセイユに愕然となる。
散々考えたのだろうけどこの邦題にはちょっと呆れた。まぁでも直訳の「甘やかされて育ったわがままなコドモ/駄々っ子」では面白味はないだろうけど…。
同じラテンでもイタリアやスペインのコメディとは趣が違うし、ドイツや英国などの国とも違った面白味があるフランスのコメディは大好き。
結末は予想できるけど、ジェラール・ジュニョ主演のコメディ映画は中々面白かった。
フランシス・パルテックに「世界の果てまでヒャッハー/2014」「クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅/2018」のジェラール・ジュニョ。
ステラに「PLAY 25年分のラストシーン/2019」のカミーユ・ルー。
フィリップにアルチュス。
アレキサンドルに「美女と野獣/2014」「避暑地で魔が差して/2015」のルーカス・メリアーヴァ。
ホアン・カルロスにトム・リーブ。
フェルシオにフランソワ・モレル。
監督、脚本はニコラ・キッシュ。
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