2021年 11月 10日
「ナイト・マネジャー」 TVミニシリーズ/8エピソード
「The Night Manager」2016 UK/USA


元英国軍兵士のジョナサン・パインはエジプト、カイロのホテルでナイト・マネジャーとして働いている。そんな折、カイロの有力者で大富豪フレディ・ハミドの愛人ソフィーからある依頼を受ける。それは武器のディーラーである”世界一の悪党”リチャード・ローパーに繋がる。4年後スイス、ツェルマットのホテルで働き始めたパインは再びローパーと関わることになる…
ホテルのナイト・マネジャーの男が英国の国際執行機関員アンジェラ・バーに請われ危険を顧みず大活躍するドラマ。
武器業者を取り締まる米国務省職員ジョエルとアンジェラの国を超えた協力を初めとして、ローパーの手下でボスに忠誠を誓うラングボーンとコーコランの確執、ローパーの愛人ジェドとジョナサンの出合いなど見どころたっぷり。そしてアンジェラのリチャード・ローパーに対する執念が熱い!
アンジェラ・バーの上司である外務省の官僚レックス・メイヒューと、M16幹部のジョフリー・ドロムグールの対立も面白い。
カイロ、ツェルマット、イスタンブール、そしてリチャード・ローパーの屋敷があるマヨルカ島などなどロケーションが素晴らしく美しくて大満足だった。
6エピソードだったものを日本では8エピソードに編集された。ジョン・ル・カレの世界は好みなのでものすごく見応えがあり面白かった。
英国で1993年に発表された原作のスパイ小説の日本語訳はハヤカワ文庫から2016年1月に発売。一時期スパイ&スリラー小説にハマったことがある。この小説かなり前に本屋で見た記憶がある。読んでみたい。
ナイト・マネジャーとスパイを演じるトム・ヒドルストンがナイスキャスティングで素晴らしい。そしてオリヴィア・コールマンも。
ジェドが纏うファッションがスーパーゴージャス。あのドレスを着こなすのは長身のエリザベス・デビッキしかいない?そしてデビッキがダイアナを演じる「ザ・クラウン/2022」が待ち遠しい。
オリヴィア・コールマン&トビアス・メンジーズは「ザ・クラウン」ではエリザベス&フィリップ役。本作では猛烈に敵対するキャラで面白い。
ドラマの監督はデンマーク出身のスサンネ・ビア。彼女の映画は色々と観てきたがスパイ映画の監督は初めてかと思う。スパイものながら映像が美しいのは監督の感性かと思った。
ジョナサン・パインに「ナショナル・シアター・ライヴ 2014 /コリオレイナス/2014」「ハイ・ライズ/2015」「アベンジャーズ エンドゲーム/2019」のトム・ヒドルストン。
リチャード・ローパーに「どん底作家の人生に幸あれ!/2019」のヒュー・ローリー。
アンジェラ・バーに「ザ・クラウン/2019~2020」「ファーザー/2020」のオリヴィア・コールマン。
ジェド・マーシャルに「TENET テネット/2020」「ピーターラビット2 バーナバスの誘惑/2021」のエリザベス・デビッキ。
サンディ・ラングボーンに「バンク・ジョブ/2008」「ロンドン、人生始めます/2017」のアリスター・ペトリ。
ランス・コーコランに「プライベート・ウォー/2018」のトム・ホランダー。
レックス・メイヒューに「ジョナサン ふたつの顔の男/2018」「ジェミニマン/2019」のダグラス・ホッジ。
ジョフリー・ドロムグールに「ブラック・シー/2014」「アンソニー・ホプキンスのリア王/2018」のトビアス・メンジーズ。
ジョエル・ステッドマンに「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛/2017」のデヴィッド・ヘアウッド。
フレディ・ハミドにデイビット・エイブリー。
監督は「真夜中のゆりかご/2014」「セリーナ 炎の女/2014」のスサンネ・ビア。
原作はジョン・ル・カレのスパイ小説「ナイト・マネジャー」。
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