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「沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~」

Resistance2020 USA



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1938年のフランス、ストラスブール。昼は父シャルルの精肉店で働き、夜はキャバレーでパントマイムを披露するマルセルはアーティストとして生きることを夢見ていた。マルセルの父はポーランド出身のユダヤ人で第二次世界大戦が激化する中ナチスドイツがフランスを占領する。そんな中マルセルは、フランスのレジスタンス、メンバーである従兄弟ジョルジュ、兄アランそして想いを寄せるエマと共にナチスに親を殺されたユダヤ人の子供たちの世話をするようになる。やがてストラスブールにも日々ナチスの勢力が増しマルセルたちはリモージュへと逃げる。そして険しく危険なアルプスの山を越え、子供たちを安全なスイスへと逃がそうと決意する


パントマイムで子供たちの笑顔を取り戻し、彼らをなんとか生かそうと懸命になったマルセルの活動は素晴らしい。

映画を観賞して「少女ファニーと運命の旅/2016」を思い起こした。


フランスが誇るパントマイムの神様マルセル・マルソーはユダヤの家系でレジスタンス運動に身を投じた人だった。しかしその活動を語ることはなかったという。彼の没後10年以上を経て知られざる実体験をもとに映画となった。

ゲシュタポに捕らえられた父シャルルはアウシュビッツ強制収容所で殺されたが母は生き残った。


マルセル・マルソーって白塗りの顔を写真でしか見たことのない人物。ジェシー・アイゼンバーグは個性の強い俳優なので適役なのかどうか?とも思った。

マティアス・シュヴァイクホファーやカール・マルコヴィクスなどドイツ人俳優の存在がドラマを活気付ける。マティアスは前作のコメディが思い出されてナチスの幹部バルビー役が何だかちょっと違和感あり。カール・マルコヴィクスはヒトラー映画に欠かせない俳優のよう。そして「サウルの息子」のハンガリー人俳優ゲーザ・ルーリグなど出演者はとてもInternational

でも何といってもオープニングとエンディングにしか登場しないパットン将軍役のエド・ハリスの存在感!「ライト・スタッフ/1983」「アビス/1989」以来のファンであるエドはスーパーかっこいい!


マルセル・マルソーに「ビバリウム/2019」のジェシー・アイゼンバーグ。

エマに「TENET テネット/2020」のクレマンス・ポエジー。

バルビーに「100日間のシンプルライフ/20018」のマティアス・シュヴァイクホファー。

アランに「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢/2018」のフェリックス・モアティ。

エルスベートに「ジュディ 虹の彼方に/2019」ベラ・ラムジー

シャルルに「ヒトラーの贋札/2007」「ヒトラーに屈しなかった国王/2016」「名もなき生涯/2019」のカール・マルコヴィクス。

ミラにヴィカ・ケレケシュ。

ジョルジュに「サウルの息子/2015」ゲーザ・ルーリグ。

パットン将軍に「フェイス・オブ・ラブ/2013」「ラン・オールナイト/2015」「ジオストーム/2017」のエド・ハリス。

監督、脚本、製作はジョナタン・ヤクボウィッツ。


TOHOシネマズ・シャンテにて


by margot2005 | 2021-09-09 19:47 | Comments(0)