2021年 09月 07日
「アナザーラウンド」
「Druk」…aka「Another Round」2020 デンマーク/スウェーデン/オランダ


授業に身が入らない高校教師のマーティンは生徒から授業が面白くないと言われる日々。おまけに妻との会話もなしで夫婦生活も上手くいっていない。そんなある夜、同僚ニコライの40歳を祝う席で、ノルウェー人哲学者の”血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる”という話題が出る。理論を証明するためマーティン、トミー、ニコライ、ピーターの4人は実験を開始する…
歴史を教えるマーティンは”元英国首相チャーチルと合衆国大統領ルーズベルトは大酒飲みだった。”と生徒に語る。音楽教師のピーターは一人の生徒に、酒を飲んで試験に挑めは成功すると飲酒を勧める。何だかとんでもない教師たちで、学校内でも酒瓶が見つかり生徒に疑いがかかる(バレなかったけど犯人は体育教師トミー)。
結局”いつも酔っ払っている。”と息子に指摘され、妻のアニカにも責め立てられたマーティンは”皆勝手にしろ!”とキレて家を飛び出してしまう。トミーもニコライもピーターも飲んだくれてアルコール依存症になりかけていた。
オスカー外国語映画賞を受賞したのも当然のとても面白くて興味深いコメディに大満足だった。マッツ最高!
マッツ主演映画をシネコンで観賞したのは初めて。若い頃ダンサーだったマッツがラストでダンスを披露している。初めて見たマッツのダンスは中々ゴージャス。
教室で生徒に”1週間にアルコールをどのくらい飲む?”と質問する教師マーティン。映画のオープニングもエンディングも高校生たちが酒を飲みまくるシーン。で、あれってOK?と思っていたら、エンディングに”デンマークでは16歳から酒が買える”と記された。
「光のほうへ/2010」と「偽りなき者/2012」は重くてとてもシリアスなドラマ。本作はコメディで、シリアスなヒューマンドラマも、ユーモラスなヒューマンドラマもどちらもOKな監督の次作に期待したい。
マーティンに「残された者 -北の極地-/2018」のマッツ・ミケルセン。
トミーに「偽りなき者/2012」「真夜中のゆりかご/2014」のトマス・ボー・ラーセン。
ニコライにマグナス・ミラン。
ピーターに「偽りなき者/2012」のラース・ランゼ。
アニカに「リンドグレーン/2018」のマリア・ボネヴィー。
監督、脚本はトマス・ヴィンターベア。
グランドシネマサンシャイン池袋にて

ラストのマッツのダンスがカッコ良すぎて、感想吹っ飛んじゃいそうでした(笑)
デンマークのお酒事情にもビックリですね。
お酒の入ったマーティンの授業は楽しくて、思わず聞き入ってしまいました。
チャーチルもかなりの大酒のみだったんですね!!
音楽もとても良かったので、もう1回観ようかな~(聞こうかな)と思ったくらいです。
いつもコメントありがとうございます。
今年の春にwowowで放送していて再び鑑賞。
マッツ、ダンスはチャーミング!でした。
チャーチルって朝からウイスキー飲む人だったようです。
北欧って1年を通じて日没時期が長いので飲酒が多いのでしょうかね?
でも高校生に教師が””1週間にアルコールをどのくらい飲む?”の質問には仰天しました。
musicも良かったです。

