2021年 06月 24日
「Mr.ノーバディ」
「Nobody」2021 USA

勤め先の金型工場と郊外の家を路線バスで行き来する冴えない中年男のハッチは退屈な日常を送っている。通勤時、ベッカはマイカーなのにハッチは路線バス。火曜日のゴミ出しはいつも回収に間に合わない。そんなある夜、強盗に入られるが何もできずで息子に軽蔑されてしまう…
夫婦のベッドの間にはベッカが枕で境界線を作り、息子は父を尊敬していない。しかし娘だけはパパが頼りなのだ。そこで愛する可愛い娘の猫のブレスレットが盗まれたことに気づいたハッチはぶちぎれる!
バスのシーン後、チャールズ・ブロンソンの「狼よさらば/1974」みたいなドラマ?と思ったけど違っていて、ロシアン・マフィアとの闘いだった。
でもあんなに沢山の銃を隠し持っていたとは!ちょっとあきれたけど...。
ホームにいたハッチのパパがいきなり元気になる!演じるクリストファー・ロイドが楽しんでいた感が伝わってナイスだった。そしてRZAがクール!
久しぶりにスカッとする映画を大画面、大音響で鑑賞し大満足だった。
監督&ボブ最高!
映画公開のずっと前、TOHOシネマズにボブ・オデンカークがメッセージを寄せていた。その際、日本で知られるラッセル・クロウ(映画「アオラレ」の宣伝)を引き合いに出して”I’m Nobody!”と言っていたのがすごく印象的だった。
そういえば彼は「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のミスター・マーチ役。他にも沢山の映画に出演しているが、ボブ・オデンカークの主演映画を観たのは今回が初めて。
オープニングにテーマソングでNina Simoneの歌う♪Don’t Let Me Be Misunderstood/悲しき願い♪が流れる。
過去にはThe Animalsバージョンを多く聞いた。でもオリジナル、シンガーNina Simoneがわたし的には好きかな?
とにかく曲が主人公にマッチしていて絶妙。Louis Armstrongの♪What A Wonderful World♪もハッチを盛り上げている。
Musicを担当したデヴィッド・バックリーのセンスの良さが光る!
監督のイリヤ・ナイシュラーはロシア生まれ。IMDbに”8歳から14歳までロンドンで過ごした”と記されている。
で、wowowでロシアのアクション映画を何作か観たけど、どれもこれも強烈で面白い!
ハッチ・マンセルに「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅/2013」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語/2019」のボブ・オデンカーク。
ユリアン・クズネツォフに「裁かれるは善人のみ/2014」のアレクセイ・セレブリャコフ。
ベッカ・マンセルに「インヘリタンス/2020」のコニー・ニールセン
デビッド・マンセルに「バック・トゥ・ザ・フューチャー/1985~1989:シリーズ3」「ジーサンズ はじめての強盗/2017」のクリストファー・ロイド。
ハリー・マンセルに「アイアン・フィスト/2012」「アメリカン・ギャングスター/2007」「デッド・ドント・ダイ/2019」のRZA。
監督はイリヤ・ナイシュラー。
TOHOシネマズ池袋にて
強盗に致命傷を与えてはいけないから、やられっぱなしでしたもんね。
あれだけ沈着冷静でいられるって過去に絶対何か政府関係の隠し仕事してますよね(笑)
60年代の曲ってナイスです!
やられっぱなし...わざとっていうのも大変だけど、
銃が空砲であることを見ぬく辺りは、この人プロ?と思いましたね。
妻のベッカに、君と出会ってから...とか言っていたし
二人はイタリアで出会っているし
ハッチは元CIA?だったんじゃなかと想像しました。


