2021年 06月 16日
「ブラックバード 家族が家族であるうちに」
「Blackbird」2019 USA/UK

ある週末、リリーは夫ポールと暮らす海辺の家に娘たちと親友のエリザベスを呼び寄せる。いち早く駆けつけたのは長女のジェニファーと夫マイケル、そして息子のジョナサン。続いて次女のアンナがガールフレンドのクリスと共にやって来る。やがてリリーのベストフレンドのエリザベスも到着し、リリーの最後の週末が始まる…
ジェニファーは妹アンナと再会し、いつものように彼女を批判する。そして家族ではないエリザベスがなぜここにいる?と不信感を抱く。ジェニファーって人は人を責める(批判する)ことに優越感を持つイヤな女性。クリスにも”何様なの?”と言われていた。で、良い人のイメージが強くてケイト・ウィンスレットってイヤな女が似合わない。
スーザン・サランドンもこのキャラに合わない気がする。Wikipediaによると最初リリー役はダイアン・キートンだった。しかし彼女が降板してサランドンになったいきさつがあったよう。
サランドン&ウィンスレットの他、サム・ニール、ミア・ワシコウスカ、リンジー・ダンカンと出演者は意外にも豪華。
ウェブサイトにも”2大オスカー俳優が演じる本年最高の感動作”とある。でも感動に値するほどのドラマではなかった。
決して安楽死に反対ではない。むしろ気持ち的には賛成。
シアターで予告編を何度か観たが”安楽死”がテーマとは知らなかった。「ポルトガル、夏の終わり/2019」のような映画とばっかり思っていたので何だか後味が悪かった。安楽死を計画したのはリリー本人なのだけど、土壇場で二人の娘が大反対!邦題に付いた「家族が家族であるうちに」がわざとらしくて好きじゃない。
鑑賞したのは先週の土曜日(公開の次の日)。同じシアターで以前から上映している「ファーザー/2020」はチケット完売だったが、こちらは結構空席があった。オスカー俳優の共演でも観客には受けなかった様子。
デンマーク映画「サイレント・ハート/2014」のリメイクってことも知らなかった。デンマーク映画は未公開とのこと。
アメリカは州によって”安楽死”を認めている州と認めていない州に分かれている。ポールとリリーはアメリカの非合法の州に住んでいる。ポールは医者で、薬はGoogleで調べて手に入れたと娘のジェニファーに話している。そして自分が不在中に妻は睡眠薬を飲んで亡くなったと警察に報告すると語る。事は上手く運んだのか?そこまでは描かれない。ポールの考えが少々甘いのではないか?とも思った。
”安楽死/尊厳死”がテーマの映画はフランスとドイツの2作品を観ている。
どちらも身につまされるドラマながら良い映画だった。
リリーに「ジョン・F・ドノヴァンの死と生/2018」のスーザン・サランドン。
ポールに「ピーターラビット/2018」「ライド・ライク・ア・ガール/2019」のサム・ニール。
ジェニファーに「アンモナイトの目覚め/2020」のケイト・ウィンスレット。
マイケルに「MEG ザ・モンスター /2018」のレイン・ウィルソン。
ジョナサンに「1917 命をかけた伝令/2019」のアンソン・ブーン。
アンナに「ナチス第三の男/2017」のミア・ワシコウスカ。
エリザベスに「gifted/ギフテッド/2017」の リンジー・ダンカン。
クリスにベックス・テイラー=クラウス。
監督は「ウイークエンドはパリで/2012」「レイチェル/2017」のロジャー・ミッシェル。
TOHOシネマズ・シャンテにて


