2021年 05月 23日
「時の面影」
「The Dig」2021 UK

第二次世界大戦前の英国サフォーク州。未亡人のエディスは自身が所有する墳丘墓を発掘するため経験豊富ではあるがアマチュアの考古学者バジル・ブラウンを雇う。少々気難しいと評判のブラウンながらエディスは彼の仕事に満足していた。ある日、ブラウンは予想を遥かに超える古い時代の歴史的遺産を発見する...
英国の著名な遺跡サットン・フーの発掘をめぐる実話をモチーフにして描いた歴史ドラマ。
原タイトルの「The Dig/掘る」ではやはりマズいのか?付けられた邦題はとてもポエティック。
未亡人エディスとブラウンは歴史的遺産の発見に喜びを隠せない。しかし歴史的な発見を知った著名な考古学者が考古学を研究するピゴット夫妻を引き連れ指揮をとるようになる。ブラウンが発見者なのに...彼には資格がなかったから...。
エディス役のキャリー・マリガンが今年のオスカーにノミネートされていた。TVで放送された授賞式で何度も姿が映ったが、異常に痩せていてびっくり。
本作でも病弱な役柄なので痩せている。
夫スチュアートに無視される(妻の名前を間違えるなんて!)ペギー。次第に彼女はエディスの甥ローリーと親密な関係になって行く。ペギー役のリリー・ジェームズが相変わらずキュート!
レイフ・ファインズが少々気難しくて寡黙な男を好演している。
レイフのこんなキャラは初めて見たかも知れない、かつては”恋する男”がハマった彼も今では...月日の流れは早いものだ。
レイフ・ファインズ出演作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ/2021」&「キングスマン:ファースト・エージェント/2021」が公開されないのが寂しい。いつになったら公開されるのやら?
昨日か、一昨日だったか?フランス最大の映画館が再開されたとのTVニュースを見た。上映されたのは日本映画の「鬼滅の刃」。映画館に「MISS ミス・フランスになりたい!/2020」のポスターが貼ってあって、日本(東京では2月の終り)では既に上映は終了したのに、本国でまだ上映中?と驚き、フランスの映画ファンもお気の毒だと思った。
歴史的遺産から発掘された出土品はエディスの意向により大英博物館に寄贈された。
当時歴史的遺産の最初の発掘者バジル・ブラウンの名前は公表されなかったが、後年彼の名前が発表された。
バジル・ブラウンに「ナショナル・シアター・ライヴ2019/アントニーとクレオパトラ/2019」のレイフ・ファインズ。
エディス・プリティに「未来を花束にして/2015」「ワイルドライフ/2018」のキャリー・マリガン。
ローリー・ローマックスに「アクトレス ~女たちの舞台~/2014」のジョニー・フリン。
ペギー・ピゴットに「イエスタデイ/2019」のリリー・ジェームズ。
メイ・ブラウンに「パレードへようこそ/2015」のモニカ・ドーラン。
スチュアート・ピゴットに「シンデレラ/2015」のベン・チャップリン。
監督はサイモン・ストーン。

