「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」

「Mon inconnue」…aka「Love at Second Sight」2019 フランス

ラファエルとオリヴィアは高校生の時に出会い一目惚れして結婚する。10年経った現在、小説家を目指していたラファエルは人気のベストセラーSF作家となり、TV出演、雑誌の撮影、サイン会と大忙しの日々。一方で一流のピアニストを目指していたオリヴィアはピアノ教師に甘んじる日々。そんなある夜、すれ違い生活に不満が爆発したオリヴィアはラファエルに想いのタケをぶつけてしまうが、ラファエルは怒りを爆発させ家を出て行ってしまう。次の朝、ラファエルを呼ぶバイクの音に目覚めオリヴィアを探すが彼女はいない。やがて高校時代からの親友フェリックスのバイクに乗せられ中学校へと向かう…

人気作家として招かれたはずの中学校で何か？オカシイのだ。”これってびっくりカメラだろう！”と言いつつラファエルは教室を出て行ってしまう。ワケがわからないまま出版社に行くが、ここでも変人扱いされてしまう。さまよう街中、劇場前でサインに応じるオリヴィアの姿を発見する。そして彼女は有名なピアニストでラファエルを知らなかった。

ある朝目覚めたら自分は成功したベストセラー作家ではなく、趣味がピンポンのしがない中学の国語教師だった。元に戻したいため涙ぐましい”時空の移動”を試みるがどれも上手くいかない。

映画の中でラファエルとフェリックスがジャン・レノ主演の「おかしなおかしな訪問者／1992」の話をするシーンがある。”時空を移動できる秘薬”が登場するのだ。かなり前に観たので今一度観てみたい。

フランソワ・シヴィル 大好きなのでずっと楽しみにしていた。IMDbFrançois Civilによると彼のTrade Markは”Hair”。これは濃い（印象的）と言う意味かと思える。

高校生役の際、ボサボサの髪にすっかり髭を剃り落とした顔とちょっと太り気味が可愛い。

ファンタジックなロマンスコメディドラマはとても面白かった。ラファエルとフェリックスの掛け合いが面白すぎるて、演じる二人はトレビアン！

オリヴィアは一度は断ったが、ラファエルの寂しそうな顔を見て少々不適切な旅に誘う...あのシーン素敵だった。

原タイトルは「僕の見知らぬ人／他人」と少々切ない。でも当然ながらハッピーエンド。

”「アバウト・タイム　～愛おしい時間について～／2013」に続く今年一番のファンタジック・ラブストーリー”らしいが本作の方がナイス！

長年使っていたiMacを新しく買い変えNetflixにも加入した。以前からPrimeだったのでAmazonも見れるようにした。でもやはり映画は映画館で観たい！！

そして映画館で映画を観るのは4月24日以来3週間ぶり。ミニシアターだけでも再び開館されとても嬉しい。しかしながら東京だけ大きな映画館（シネコン）に休館を強いるのはなぜなのか疑問？根拠がわからない。東京都は県をまたぐ移動はしないでと言ってはいるが、神奈川、千葉、埼玉のシネコンに近い人はそちらに流れるに決まっている。

昨日（土曜日）Bunkamuraのル・シネマで上映している「ファーザー」の予約（最終回）をしようとしたら前２列より後ろは完全に満席だった。その後前2列も満席になったかも知れない。シャンテも早く休館ストップして欲しい。

大画面のグランドシネマサンシャインで観るはずが角川シネマ有楽町になった。でも１映画ファンとしてシアターで観れただけでも良しとしたい。

ラファエルに「パリのどこかで、あなたと／2019」のフランソワ・シヴィル 。

オリヴィアに「最後のマイウエイ／2012」のジョセフィーヌ・ジャピ。

フェリックスに「セラヴィ！／2017」のバンジャマン・ラヴェルネ。

ガブリエル（オリビアの祖母）に「未来よ こんにちは／2016」のエディット・スコブ。

監督、脚本は「あしたは最高のはじまり／2016」「Lupin/ルパン／2021：TV Series」のユーゴ・ジェラン。

角川シネマ有楽町にて　　

第72回 カンヌ国際映画祭（2019年）で前途有望な若手俳優に贈られる、ショパール・トロフィーをフローレンス・ピューと共に受賞。