2021年 04月 27日
「アンモナイトの目覚め」
「Ammonite」2020 UK/オーストラリア/USA


1840年代の英国ドーセット州ライム、レジス。メアリー・アニングは独学で学び、かつて大英博物館に展示されている魚竜イクチオサウルスの化石を発掘した古生物学者。しかしその栄光も忘れ去られ、今では老いた母モリーと共に観光客に土産物用アンモナイトを売って生計を立て暮らしている。そんなメアリーの店に、ロンドンから化石収集家のロデリック・マーチソンが妻のシャーロットを伴いやって来る。裕福なロデリックはメアリーのアンモナイトを購入し採取に同行させて欲しいと頼む。人との付き合いが苦手なメアリーは申し出を断るが、多額の謝礼を提示され渋々引き受けてしまう…
流産のショックで鬱ぎ込むシャーロット。夫のロデリックは彼女の気持ちを理解できないでいる。そしてヨーロッパに行く予定があるのでメアリーを預かってくれないかと頼み込みロンドンに戻る。相容れない二人が同居を始めたある時、シャーロットが高熱を出して倒れ、ドクター・リーバーソンの勧めでメアリーが看病することになる。
メアリー・アニングは独学で古生物学を学んだ実在の女性。メアリーとシャーロットの関係は監督が作り出した様子。
ロデリック・マーチソンは19世紀のスコットランドの地質学者。
「アンモナイト」に「目覚め」がプラスされた邦題の意味は?”メアリーの喜び(性)の目覚め”と理解して良いものか?でも”アンモナイトが目覚める”って?何だか変な感じだが、アンモナイト=メアリーと解釈したい。
フランス映画「燃ゆる女の肖像/2019」。フランス人と英国人の感性は違うが、こちらでも女の炎は燃え上がる。
ケイトのくたびれたobasanはウディ・アレン映画でも…。本作では未婚で孤独な中年女性役。ケイトって生顔と演技の顔がかなり異なるのだ。それは彼女の演技力からくるに違いない。
若いシアーシャはケイトの貫禄には勝てないが役柄に奮闘している。
ラスト、大英博物館でのツーショットがNICE!
日本のポスターは”世界が絶賛!!圧巻の共演!!”と大絶賛!!ちょっと調べてみたらtomatometerは69%だった。
ケイトが出演する「ブラックバード 家族が家族であるうちに/2019」の予告編が始まった。
メアリー・アニングに「女と男の観覧車/2017」のケイト・ウィンスレット。
シャーロット・マーチソンに「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語/2019」のシアーシャ・ローナン。
ロデリック・マーチソンに「ベルファスト71/2014」「ふたりの女王 メアリーとエリザベス/2018」のジェームズ・マッカードル。
モリー・アニングに「ロケットマン/2019」のジェマ・ジョーンズ。
エリザベス・フィルポットに「コレット/2018」のフィオナ・ショウ。
ドクター・リーバーソンに「ゴッズ・オウン・カントリー」「カニバル/2013」のアレック・セクレアヌ。
監督、脚本は「ゴッズ・オウン・カントリー/2017」のフランシス・リー。
TOHOシネマズシャンテにて(現在休館中)
こちらでの上映最終日になんとか滑り込んで観てきました。
ラストシーン、ああ~!!終わらないで~~!と思ってしまいました。
メアリーの強い視線とシャーロットの必死の眼差しが印象的でした。
「燃ゆる女の肖像」も気になっています。
海辺の風景が印象的でしたね、荒々しい波の音が耳に残りました。
こんにちは。
最終日に間に合われて良かったです。
メアリーとシャーロットは互いの気持ちを目で訴えてましたね。
>ラストシーン、ああ~!!終わらないで~~!
同感でした。
でもやっぱりアレで終わりにするのがベストなのね監督!とも思いましたが...。
イングランドの海は絵になります。
フランスも同様で「燃ゆる女の肖像」是非。

