2021年 02月 14日
「わたしの叔父さん」
「Onkel」…aka「Uncle」2019 デンマーク

デンマーク、ユトランド半島の農村。27歳のクリスは叔父と二人で酪農を営んでいる。幼い頃に両親と兄を亡くして叔父に引き取られたのだ。クリスは獣医になる夢があるが叔父が倒れて断念してしまった。身体の不自由な叔父の世話をしながら日中は農場で作業をし、夜はコーヒーを飲みながらボードゲームに興じる。そんなある日、教会で青年マークと出会う...
獣医師ヨハネスとコペンハーゲンに出向いたクリス。しかし大学の講義そっちのけで一人残してきた叔父を心配しまくっている。時折ケンカはするけど彼女にとって叔父さんは大事な人なのだ。
ヨハネスとクリスが回転寿司を食べていたけど、それはデンマーク、コペンハーゲンにもあり!
クリスがマークとのデートに叔父を同伴する姿が、おかしいのだけどせつなくも映る。ほどなく叔父はクリスの夢と恋に気づき後押ししようと考える。彼女の未来は?
なんともほのぼのとした良い映画だった。
主演の二人は実際でも叔父と姪の関係にあり、実際に叔父さんの農場で撮影された。そしてクリス役のイェデ・スナゴは以前獣医をしていたそうだ。
上映前にフラレ・ピーダセンから”東京国際映画祭のグランプリ受賞と、恵比寿ガーデンシネマの最終上映作品に選ばれたことは光栄。”のメッセージがあった。
シアターは改装のため2/28をもって一時休館となる。
クリスにイェデ・スナゴ。
叔父にペーダ・ハンセン・テューセン。
獣医師ヨハネスにオーレ・キャスパセン。
マークにトゥーエ・フリスク・ピーダセン。
監督/脚本/撮影/編集はフラレ・ピーダセン。
恵比寿ガーデンシネマにて
とっても静かな夜の恵比寿ガーデンプレイス。バカラシャンデリアも既に撤去されていた。



台詞もあまりない、静かで淡々とした作品でしたが、説明がないぶん、いろんなことを想像させられる作品でもありましたね。
変わらないような毎日でも、少しづつ別れが近づいてきているのかもしれない・・・、叔父さんよりもクリス自身の方が変化を恐れているのかも・・・そんなことも感じました。
叔父さん同伴のデート、マイクは気の毒で切なかったですが、少し離れて3人がたたずむ、自然がとても美しかった、あのシーンも印象的でした。
いつもコメントありがとうございます。
ホント静かで淡々とした作品でしたね。この雰囲気好きです。
そうそう説明ないですね。それもそれで良かったのだと思います。
変化を恐れるのはクリス自身...これには賛成です。
デート...マークはお気の毒でした。
美しいデンマークの大自然も素晴らしかったです。

