2020年 12月 16日
「燃ゆる女の肖像」
「Portrait de la jeune fille en feu」…aka「Portrait of a Lady on Fire」2019 フランス


18世紀末のフランス。画家のマリアンヌは絵を教えている。ある日、生徒の一人がマリアンヌの描いた絵について尋ねる。やがて時は数年前に戻る。
マリアンヌはブルターニュの伯爵夫人に、娘エロイーズの見合いのための肖像画を依頼され孤島に建つ館にやって来る。伯爵夫人は、エロイーズが結婚を嫌がっているため、マリアンヌには画家ではなくコンパニオン(話し相手)として接するよう求める。正体を隠したマリアンヌはエロイーズと過ごす過程で彼女の顔を脳裏に刻み肖像画を描き始める…
ラストに流れるのはヴィヴァルディの”四季/夏”のあの激しい旋律。エンディングにパーフェクト!なMusicだった。
シアターで何度も何度も予告編を観た。その時、グザヴィエ・ドランとシャーリーズ・セロンがこの映画に絶賛のコメントを寄せていたのを思い出す。
美しいビーチのシーンはブルターニュのサン=ピエール=キブロンでロケされた(上写真)。
映画の数シーン以外はほぼ全編4人の女優だけの出演。映像がとても美しくてドラマは究極のラヴストーリー。
別れの時、伯爵夫人を抱擁するマリアンヌ。その後、もちろんエロイーズにも…。伯爵夫人はマリアンヌの抱擁にびっくりするが、それはエロイーズを抱きしめたいためにあえて伯爵夫人を先に抱きしめたに違いない。
少々残念なのは、強い(たくましいキャラ)イメージのアデル・エネルがなんと貴族のお嬢様役。そして母親役のヴァレリア・ゴリノに伯爵夫人は似合わない?と思った。
マリアンヌに「英雄は嘘がお好き/2018」のノエミ・メルラン。
エロイーズに「午後8時の訪問者/2016」「ブルーム・オブ・イエスタディ/2016」「BPM ビート・パー・ミニット/2017」のアデル・エネル。
ソフィにルアナ・バイラミ。
伯爵夫人に「エマの瞳/2017」「ヒットマン: レジェンド 憎しみの銃弾/2019」のヴァレリア・ゴリノ。
監督、脚本は「水の中のつぼみ/2007」のセリーヌ・シアマ。
TOHOシネマズ・シャンテにて
お薦めありがとうございました。素晴らしかったです~!!
オルフェウスの物語についての二人の解釈?の違い、ラストシーンのエロイーズの表情に繋がっているような気がしました。
>それはエロイーズを抱きしめたいためにあえて伯爵夫人を先に抱きしめたに違いない。
絶対そうですよね!!あの時の夫人の顔~!!
音楽の使い方も素晴らしかったですね!!
こんばんは。
ご覧になって気に入られたようでお勧めして良かったです。
オルフェウスの物語。ちょっともう忘れてしまいましたが
ラストに繋がっていたような...あのラストは圧巻でした。
ヴィバルデイの夏のメロディはいつも盛り上げますよね。
絶対そうですよね!!
同感嬉しいです!絶対そうです!


