2020年 11月 19日
「パピチャ 未来へのランウェイ」
「Papicha」2019 フランス/アルジェリア/ベルギー/カタール


1990年代、内戦下のアルジェリア。首都アルジェはイスラム原理主義が台頭し、女性への抑圧が強まっていた。そんな中、ファッションデザイナーを志す大学生のネジュマは親友のワシラと学生寮を抜けだしナイトクラブで自作のドレスを販売している。しかし街中には”女性の正しい服装”と称する、全身を黒いベールで覆うヒジャブ姿のポスターがいたるところに貼られていた。
タイトルの「Papicha/パピチャ」とはアルジェリアの俗語で”愉快で魅力的で常識にとらわれない女性”の意味。ネジュマはまさに”パピチャ”。
ネジュマのジャーナリストの姉が武装グループに殺害される悲劇が起きたことをきっかっけに、自分たちの自由と未来を勝ち取るためファッションショーの開催を決意する。開催を熱心に訴えるネジュマに最初は反対していたマダム・カミシも理解を示す。しかしそれは命がけの行為だった。
ある時、フランス語の講義中にヒジャブを着た女性がなだれ込んでくる。”外国語を学ぶ必要はない。ヒジャブをかぶれ!”と宣言し教授を罵倒する。
一方で学生寮に暮らすサミラには親が決めた結婚相手がいるが、内緒の恋人がいて妊娠していた。サミラはネジュマに”兄に殺される!”と訴える。
イスラム原理主義が台頭する中、自由と、自分らしさを求めて立ち上がる彼女たちに拍手を送りたい。
アルジェ生まれのリナ・クードリは、子供の時家族とフランスに移住している。「スペシャルズ!~」のチャーミングな言語療法士が印象的だった。公開は後になったが、本作は「スペシャルズ!~」の前の作品。
監督ムニア・メドゥールはロシア生まれでアルジェリア育ち。アルジェリア内戦時に家族とフランスに移住。
2019年、第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門で上映されて称賛を集めるも、本国アルジェリアでは当局によって上映禁止となった。
ネジュマに「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話/2019」のリナ・クードリ。
ワシラにシリン・ブティラ。
サミラにアミラ・イルダ・ドゥアウダ。
カヒナにザーラ・ドゥモンディ。
メディーにヤシン・ウィシャ。
マダム・カミシにナディア・カシ。
リンダにメリエム・メジケーン。
監督、脚本はムニア・メドゥール。
Bunkamura ル・シネマにて
絶対に見たいと思っていた作品です。
ネジュマが何事にもけんかごしなのが気になりましたが
限られた自由の中で精いっぱい生きようとする女性たちの姿がまぶしくて
見てよかったです。
不幸なできごとを乗り越えて
希望が感じられるラストに救われました。
こんばんは。
ポスターはとてもインパクトあって見たいなと思っていました。
そうそうネジュマは喧嘩っ早い性格でしたね。
限られた自由って想像もできないですが
彼女たちが必死で生きようとする姿は美しかったです。
ラスト希望を感じましたね。

