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「オン・ザ・ロック」

On the Rocks 2020 USA

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ニューヨークに住むローラは夫ディーンと二人の子供と共に幸せな人生を送っている。ディーンの仕事は忙しく出張も多い。そんなある日、出張から戻ったディーンの旅行バッグにピンクの化粧ポーチが入っていた。ディーンに問いただすと、それは同僚のフィオナのもので、彼女のバッグに入らなかったから僕のバッグに入れたのさ。と釈明する。しかし気になったローラは父フェリックスに相談する


ローラの話を聞き男はすべての女性を支配し妊娠させたいと思っている。と、プレイボーイの父フェリックスは語る。やがてフェリックスの発案でディーンを尾行することになる。フェリックスの赤いスポーツカーで夜のニューヨークに繰り出す二人。

父の突拍子もないアドバイスから娘一緒に過ごすハメに…。

ローラはこの機会に、秘めてきた父との葛藤と向き合い、諸々の事情により失った自分らしさ取り戻していく。

ラスト、ローラが父に言うセリフ”Grow up!”がナイスだった。このお父さんマジで子供。演じるビル・マーレイがスーパー、ナイスキャスティング!このキャラはビル・マーレイ以外に想像できない。


以前ビル・マーレイって個性が激しくて苦手だった。でも次第にその個性が受け入れらるようになり、ビル・マーレイの個性(持ち味)って半端なくファンタスティックじゃないか?と思うようになった。

ビル・マーレイってっおじさんながらチャーミング。「ヴィンセントが教えてくれたこと」の彼も、とてもチャーミングだった。

ローラの祖母役のバーバラ・ベイン。今でも現役の彼女にビックリした。


ソフィア&ビル・マーレイといえば「ロスト・イン・トランスレーション/2003」。ハリウッドに嫌気がさし、東京でウイスキーのコマーシャルに出演するスター俳優と、異国にいながら夫が不在で寂しい思いをする人妻との出会いと別れが素敵な映画だった。


ソフィア・コッポラの前作は時代物でシリアスなドラマ(私的には笑えたけど...)。その前に鑑賞した「Somewhere/2010」は、自堕落な生活を送る俳優が、別れた思春期の娘と時を過ごす過程で自分を取り戻していくという、地味ながら素敵な作品。そして今回はニューヨーク舞台のコメディと、ソフィア・コッポラの違ったジャンルの作品はどれもnice。


フェリックスに「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」「デッド・ドント・ダイ/2019」のビル・マーレイ。

ローラに「ソーシャル・ネットワーク/2010」のラシダ・ジョーンズ。

ディーンに「デンジャラス・バディ/2013」のマーロン・ウェイアンズ。

フィオナにジェシカ・ヘンウィック。

ヴァネッサに「gifted/ギフテッド/2017」「ヴェノム/2018」のジェニー・スレイト。

祖母に「TVシリーズスパイ大作戦/19681973」のバーバラ・ベイン。

監督、脚本は「The beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ/2017」のソフィア・コッポラ。


新宿武蔵野館にて


by margot2005 | 2020-10-18 19:42 | Comments(0)