2020年 09月 23日
「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」
「Hors normes」…aka「The Specials」2019 フランス/ベルギー


ブリュノは自閉症の子供たちをケアする団体”正義の声”を運営し、朝から夜まで忙しい日々を送っている。そんなブリュノのもとに鉄道警察から連絡が入る。支援している一人の青年ジョゼフが又しても電車の非常ベルを押したのだ。ジョゼフを母のもとに送り届けたブリュノは緊急地域医療センターへと向かい、6か所の施設に受け入れを断られた少年ヴァランタンの一時外出の介助を引き受ける。そしてブリュノはヴァランタンの介助をマリクに依頼する。マリクはドロップアウトした若者を社会に復帰させる団体”寄港”を運営し、教育した青少年をブリュノの施設に派遣していた。しかし無認可で赤字経営の”正義の声”に監査が入ることになり施設閉鎖の危機に迫られる…
”正義の声”はどんな問題を抱えていても断らない主義。そのため施設は常に満員。
ある時、ヴァランタンが介護人ディランの目を盗んで逃亡してしまう。”正義の声”総出で探した結果ヴァランタンは見つかったが、このこともあり無認可運営に捜査のメスが入る。
ブリュノが政府の職員に反論する様がトレビアン!
こんなに素敵で感動するフランス映画は久しぶり。わたし的には「最強のふたり/2011」より以上に感動ものだった。
ジョゼフを演じるのは自閉症の青年で、ブリュノ役のヴァンサンとのやり取りが可笑しくて最高。
独身のブリュノに、周りが女性を紹介しまくったり、ディランが言語療法士リュディヴに恋したり...ブリュノが施設に預けられた子供の姉(アフリカ移民)と熱心に話しているのを見た職員が”今度はアフリカ系?”なんて怪しむシーンもあって、アムールの国フランスの日常もきっちりと描いている。
とにかくこんな善い人役のヴァンサンとレダを見たのは初めて。”愛はどうだ!”通りの作品だった。
レダの次作はフランソワ・シビル、オマール・シー、マチュー・カソビッツらと共演の「ウルフズ・コール /2019」。フランスの潜水艦映画って初めてなのですごく楽しみ(9/25公開予定)。
ブリュノに「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅/2017」「警視ヴィスコンティ 黒の失踪/2018」のヴァンサン・カッセル。
マリクに「黒いスーツを着た男/2012」「世界の涯ての鼓動/2017」「永遠のジャンゴ/2017」のレダ・カテブ。
ジョゼフにバンジャマン・ルシュール。
ジョゼフの母に「グレース・オブ・ゴッド 告発の時/2018」のエレーヌ・バンサン。
介護人ディランにブライアン・ミヤルンダマ。
ヴァランタンにマルコ・ロカテッリ。
言語療法士リュディヴにリナ・コードリ。
監督、脚本は「セラヴィ!/2017」のオリヴィエ・ナカシュ&エリック・トレダノ。
TOHOシネマズシャンテにて

