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「シチリアーノ 裏切りの美学」

The Traitor2019 イタリア/フランス/ドイツ/ブラジル

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1980年代初頭のシチリアではマフィアの全面戦争が激化していた。パレルモ派の大物トンマーゾ・ブシェッタは抗争の仲裁に失敗し、三番目の妻マリア・クリスティーナと幼い子供たちを連れてブラジルへ逃走する。しかしその間にシチリアに残ったブシェッタの息子や仲間たちが、コルレオーネ派の報復によって次々と抹殺されていった。やがてブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やす判事のジョヴァンニ・ファルコーネから捜査への協力を求められる


トンマーゾ・ブシェッタは判事ファルコーネに組織の情報を提供することを決意。だがその行為はコーザ・ノストラ血の掟に背くものだった。

実際に起こった出来事をもとに描いているので裁判のシーンが多く登場するが、その裁判のシーンが壮絶。審理中、後ろの檻のような中に入れられた容疑者たちが騒ぎまくるのだ。裁判官が”静かにして!ここは禁煙です!と言ってもお構いなしで、大声で騒ぎ続けタバコを吸いまくる。あのシーンは壮絶ながら面白かった。

大物マフィアを演じるのはInternational俳優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。50代から亡くなる70代までのトンマーゾ・ブシェッタを大熱演している。


裏切り者の原タイトルに美学を付け加えるところは実に日本の配給会社らしい。

実話がもとの「運命に逆らったシチリアの少女/2008」や、少々ファンタジックに描かれる「シシリアン・ゴースト・ストーリー/2017」でもマフィアの世界が描かれている。どちらもイタリアン・マフィアの凄さを語っているが、こちらはかなり強烈でマフィアの報復の凄さは半端ない。


トンマーゾ・ブシェッタに「家族にサルーテ! イスキア島は大騒動/2018」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。

サルヴァトーレ・コントルノに 「われらの子供たち/2004」のルイジ・ロ・カーショ。

ジョヴァンニ・ファルコーネに「司令官とコウノトリ/2013」のファウスト・ルッソ・アレシ。

マリア・クリスティーナ・ブシェッタにマリア・フェルナンダ・カンディド。

ピッポにファブリツィオ・フェラカン。

トトにニコラ・カリ。

ガエターノ・バラダメンティにジョバンニ・カルカーニョ。

ルチアーノ・レッジョに「盗まれたカラヴァッジョ/2019」のビンチェンツォ・ピロッタ。

ステファノ・ボンターテにゴフリード・ブルーノ。

監督は「甘き人生/2016」のマルク・ベッキオ。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて


by margot2005 | 2020-09-17 20:44 | Comments(0)