2020年 09月 08日
「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」
「Mr. Jones」2019 ポーランド/UK/ウクライナ

1933年の英国。アドルフ・ヒトラーへのインタビューを成功させた経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズは、世界恐慌の嵐が吹き荒れる中、スターリン政権下のソビエト連邦だけが繁榮していることに疑問を抱いていた。謎を解くためモスクワを訪れ、ニューヨークタイムズモスクワ支局長ウォルター・デュランティと面会し、彼のお気に入りの支局記者エイダと出会う。やがてガレス・ジョーンズは外国人記者を監視する当局の目をかいくぐりウクライナへと向かう…
1930年代にウクライナで起きた大飢饉(ホロドモール)の犠牲者は300万人以上。独裁者スターリンは、飢餓が発生しても穀物を取り立て、外貨獲得のために輸出を続けた。
ガレス・ジョーンズは世界恐慌下においてなぜソ連だけが?の思いが募り単身ウクライナに潜入する。
そしてウクライナで彼が見たものは想像を絶する光景だった。雪深いウクライナの地。子供たちのシーンはまるでモノクロで描かれたようで暗くてゾッとする。
ジェームズ・ノートンの主演映画を見たのは初めてで、日本で公開される彼の作品はいつも脇役。ノートンって個性がないのかあまり印象に残らない俳優のような気がする。今回はバリバリの主役。でもやはり失礼ながら印象は薄いかな?
相反してピーター・サースガードはイヤらしい男をさらにイヤらしく演じて圧倒的な存在感。
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト/2018」のホワイト・ウィドウが強烈だったヴァネッサ・カービーは敏腕ジャーナリスト役が似合っている。「Mission: Impossible 7/2021」でもホワイト・ウィドウ役。
ガレス・ジョーンズに「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語/2019」のジェームズ・ノートン。
エイダに「ワイルド・スピード/スーパーコンボ/2019」のヴァネッサ・カービー。
ウォルター・デュランティに「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命/2016」のピーター・サースガード。
ジャーナリスト、ジョージ・オーウェルにジョゼフ・マウル。
英国首相ロイド・ジョージに「リヴァプール、最後の恋/2017」のケネス・クラナム。
監督は「ソハの地下水道/2011」のアニエスカ・ホランド。
新宿武蔵野館にて

