2020年 09月 05日
「ジョーンの秘密」
「Red Joan」2018 UK


2000年5月。夫が亡くなり、仕事も引退したジョーンは英国の郊外で穏やかに余生を過ごしていた。そんなある日、ソ連に機密情報を渡したスパイ容疑でMI5に逮捕されてしまう。突然の逮捕にジョーンは戸惑い無罪を主張する。しかし先頃死亡した外務事務次官のW・ミッチェル卿が遺した資料からKGBと共謀していた証拠が出てきたという。やがてドラマは1938年に戻る。その頃ジョーンはケンブリッジで物理学を学んでいた…
“祖国を裏切ったのか、愛のためだったのか…”
大学でユダヤ系ロシア人ソニアと出会ったジョーンは、共産主義の会合に誘われて参加した際彼女の従兄弟のレオを紹介される。間もなくジョーンはレオに惹かれ恋に落ちる。W・ミッチェルと出会ったのもこの頃だった。
1941年、核兵器開発機関で事務員として働き始めたジョーンは、プロジェクトリーダーの教授マックスにその才能を認められる。
そしてドラマが進むにつれ次々とジョーンの驚愕の過去が露わになっていく。
最初は渋っていたが弁護士であるニックは結局母の弁護を引き受ける。
ニックが”父はこの事を知っていたのか?”と母に問う台詞に、ニックの父は誰?と思った。
映画のエンディングに本作のモデルとなったメリタ・ノーウッドが”ばぁばスパイ”と呼ばれ93歳で亡くなったと案内されて、失礼ながらちょっと笑ってしまった。
ジョーンを演じるジュディ・デンチはこの事件も”ばぁばスパイ”の事も知らなかったそうだが、舞台中心に活躍する監督トレヴァー・ナンとは一緒に仕事をしてきたので出演を決めたという。
原爆、広島といった言葉も登場するが、内容的に日本ではダメだったのか、1月たらずの公開だった。
ジョーンに「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 リチャード3世/2016」「シェイクスピアの庭/2018」のジュディ・デンチ。
若きジョーンに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」のソフィー・クックソン。
レオに「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 リチャード2世/2012」のトム・ヒューズ。
マックスに「バンク・ジョブ/2008」「ダウントン・アビー/2019」のスティーヴン・キャンベル・ムーア。
ニックに「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 ヘンリー6世 Part2/2016」のベン・マイルズ。
ソニアに「イースタン・プロミス/2007」「インクハート 魔法の声 /2008」のテレーザ・スルボーヴァ。
監督はトレヴァー・ナン。
TOHOシネマズシャンテにて(9/3迄/9/11からシネマート新宿&丸の内TOEIで公開予定)
本作、私は題材に興味をもち、惹かれて見に行きましたが
日本では今ひとつ受けが悪かったのですね。残念。
実在の話と少し変えてあるので、少々無理やりなところもありましたが
なかなか楽しめました。
ソフィ・クックソン、きれいでしたね。
私も、え?ニックの父親は教授ではなかったの?!と思いました。
映画の中では、恋多き女性だったのですね。^^
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
私も少々興味があり鑑賞しましたが、短い公開にびっくりでした。
やはりテーマが受け入れられなかったのでしょうか?
実在の人物ですが既に亡くなっているので無理やりなこともできたのでしょう。
ソフィ・クックソンはキングスマンのロキシーのイメージが強いですが、
こういったキャラも良いですね。
母が恋多き女性だったので、ニックの父は誰って?かなり気になります。

