2020年 08月 26日
「グッバイ、リチャード」
「The Professor」2018 USA


ある日、大学で英文学を教えるリチャードは肺ガンで余命180日と宣告される。リチャードは美しい妻ヴェロニカと一人娘のオリヴィアと共に、瀟洒な家に何不自由なく暮らしていたが、医者からの宣告により彼の人生は一変する…
夕食の席でヴェロニカとオリヴィアに”肺ガンで余命180日と宣告された。”と告げようと思っていたリチャード。しかし娘のオリヴィアが”私レズビアンなの。”と宣言し、妻ヴェロニカが”ヘンリーと不倫しているの。”と告げる。焦りながらもリチャードは二人の現実を受け入れる。そして結局打ち明けたのは親友で同じ大学の教授ピーターだった。死を前にしてもはや怖いものなしとなったリチャードは残りの人生を好き放題に生きようと決心する。
映画のテーマは”人生の終わり”。
主人公リチャードは肺がんで余命いくばくもないがユーモアを忘れない。夫婦仲は上手くいっていたのか、最悪だったのか良くわからないところも面白い。ヴェロニカの不倫相手ヘンリーが大学の学長というのも驚き!そしてリチャードは学長のヘンリーをクソ呼ばわりしている。
ドラマの舞台設定はアメリカ、ニューイングランド。しかしロケされたのはカナダのブリティッシュコロンビア州。クラシックなキャンパスがとても美しい。
ラスト、リチャードが愛犬と一緒に行った先は?エンディングを迎えて笑えたけど涙も...。
こんな素敵なジョニー・デップをもっと観て見たいものだ。
学生に”教授は何歳ですか?”と聞かれ”何歳に見える?”と答えたら”60歳?”なんて言われたリチャード。演じるジョニー・デップは1963年生まれの57歳。ピーター役のダニー・ヒューストンとは1歳しか違わない。デップって歳なのだけど何となく若い。oyajiなのだけどチャーミング。笑った時などジャック・スパロウの雰囲気でますますチャーミングになる。
シアターで観たデップ映画の最後は「オリエント急行/2017」。この映画のデップはあまり好きじゃない。「ファンタスティック・ビースト シリーズ/2016,2018」も観たけど今ひとつ。彼はやはりジャック・スパロウなのだ。シリーズ最後の「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊/2017」は面白かった。
ジョニー・デップは「シザーハンズ/1990」とか、同じく90年代の「ギルバート・グレイプ/1993」「妹の恋人/1993」が良いな。
リチャードに「オリエント急行殺人事件/2017」のジョニー・デップ。
ヴェロニカに「ラ・ラ・ランド/2016」のローズマリー・デウィット。
ピーターに「かごの中の瞳/2016」「ワンダーウーマン/2017」のダニー・ヒューストン。
クレアに「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー/2017」のゾーイ・ドゥイッチ。
オリヴィアにオデッサ・ヤング。
ヘンリーに「タリーと私の秘密の時間/2018」のロン・リビングストン。
監督、脚本はウェイン・ロバーツ。
ヒューマントラストシネマ渋谷にて
ヒューマントラストシネマでの鑑賞は数ヶ月ぶり。工事をしていた宮下公園が屋上庭園になっていた。”MIYASHITA PARK”となったビルの店舗はとてもゴージャス。渋谷にまた一つ素敵なスポットが誕生した。





