2020年 08月 16日
「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」
「Britt-Marie var här」…aka「Britt-Marie Was Here」2019 スウェーデン映画

スウェーデンに住むブリット=マリーは極めて几帳面な主婦で、夫ケントとは結婚40年になる。彼女の日常は多忙な彼のために食事を作り、家をピカピカに磨き上げること。そんなある日、病院からケントが倒れたとの知らせが入る。急いで駆けつけると病室に見知らぬ女性がいた…
付き添っていたのはケントの長年の愛人だった。ブチ切れたブリット=マリーは家を出る決意を固め、職業安定所に駆け込む。しかし63歳でずっと専業主婦だったブリット=マリーにできる仕事などない。職員は困り果てる彼女に、都会から離れた小さな村ボリのユースセンターの管理人の仕事なら紹介できると告げる。ほどなくブリット=マリーはスーツケースひとつでバスに乗りボリにたどり着く。
ユースセンターの管理人となったブリット=マリー。そしてユースセンターの管理人=サッカーのコーチを意味していた。サッカーも知らない彼女にコーチなど務まるはずもない。しかしめげないブリット=マリーは立ち上がる!
地元の親切な警察官スヴェンがブリット=マリーを手助けし、最初は関わりをためらっていた目の不自由な元サッカー選手バンクもサポートするようになる。
子供たちと触れ合うことで忘れていた笑顔を取り戻すブリット=マリー。ラスト、子供の頃から憧れていたパリ旅行を実現したブリット=マリーの新しい人生が素敵だった。
過去のツラい記憶が忘れられないこともあり笑顔を忘れたブリット=マリー。演じるペルニラ・アウグストは少々強面でキャラに合っている。
原作はフレドリック・バックマンの小説”ブリット=マリーはここにいた”。心温まる小説は世界中でベストセラーになった。
フレドリック・バックマンの小説は”幸せなひとりぼっち”でもベストセラー。本作と映画「幸せなひとりぼっち/2015」はどちらもハートフルでナイス。
ブリット=マリーに「エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~/2012」「ファニーとアレクサンデル/1982」のペルニラ・アウグスト。
警察官スヴェンに「テルマ/2017」のアンシュ・モッスリング。
ブリット=マリーの夫ケントに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」のペーター・ハーバー。
元サッカー選手バンクにマーリン・レヴァノン、
監督、共同脚本はツヴァ・ノヴォトニー。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて

