2020年 06月 23日
「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
「Little Women」2019 USA
19世紀半ばのアメリカ。ニューヨークに住むマーチ家の次女ジョーは、出版社で小説を売り込んでいる。やがてシーンは変わりマサチューセッツに暮らす7年前の4姉妹の日常が描かれる。
古典小説の名作がグレタ・ガーウィグによって素敵なドラマに仕上がった。そしてジョーと監督のグレタ・ガーウィグがダブる。
今回映画を見て…時は南北戦争の時代。4姉妹はマサチューセッツに住み、エイミーがリッチな伯母のお供で英国やフランスに滞在していた…という詳細を再び知った次第。
ローリーが”ヨーロッパに行っていた。”と話すとジョーが”Capital!”と返し、この時代のアメリカ人ってそうなんだと思った。
まぁ時代が時代だから致し方ないが、女性に差別意識を持つ出版社のミスター・ダッシュウッドに果敢に挑むジョーが誇らしい。
シアーシャ・ローナンは若くして既に貫禄たっぷり。エマ・ワトソンが霞んでいる。ローリー役のティモテ・シャラメは時代物似合うし、ルイ・ガレルも良かった。ローラ・ダーンも然り。
ティモテ・シャラメの次作はウディ・アレン映画。期待したい。
ドラマは現在と過去が行ったり来たりする。その描き方は良いのだが、姉妹たちが皆同じ顔。ただ一人エイミーを演じるフローレンス・ピューだけ印象が変わっていてナイスだった。オスカー助演女優にノミネートされただけある。
「若草物語」は数十年前に本を、そして1994年製作の「若草物語」を鑑賞している。1994年版はジョーがウィノナ・ライダーで、ミセス・マーチがスーザン・サランドンしか記憶にない。ローリー役がなんとクリスチャン・ベールだったとは全く記憶になかった。
で、今一度見てみたくなった。
ジョー・マーチに「ふたりの女王 メアリーとエリザベス/2018」のシアーシャ・ローナン。
メグ・マーチに「リグレッション/2015」「美女と野獣/2017」のエマ・ワトソン。
ベス・マーチにエリザ・スカンレン。
エイミー・マーチに「トレイン・ミッション/2018」「ミッドサマー /2019」のフローレンス・ピュー。
ローリーに「マイ・ビューティフル・デイズ/2016」「キング/2019」のティモテ・シャラメ。
ミセス・マーチに「マリッジ・ストーリー/2019」のローラ・ダーン。
フレデリックに「パリの恋人たち/2018」のルイ・ガレル。
ミスター・ローレンスに「ライ麦畑で出会ったら/2015」のクリス・クーパー。
ジョン・ブルックに「ロンドン、人生始めます/2017」のジェームズ・ノートン。
ミスター・ダッシュウッドに「レディ・バード/2017」「フォードvsフェラーリ/2019」のトレイシー・レッツ。
ミスター・マーチに「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋/2019」のボブ・オデンガーク。
ハンナに「ダウンサイズ/2017」のジェイン・ハウディシェル。
マーチ伯母に「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書/2017」「メリー・ポピンズ リターンズ/2018」のメリル・ストリープ。
監督、脚本は「20センチュリー・ウーマン/2016:出演」「レディ・バード/2017」のグレタ・ガーウィグ。
グランドシネマサンシャインにて
グレタ・ガーウィグによる若草物語
原作やオルコットを尊重しつつも、現代を生きる私たちに
共感できる作品にリメイクされていて、すばらしかったです。
シアーシャ・ローナンは、ジョーにはぴったりのキャスティングでしたね。
フローレンス・ピューは初めましてかな?と思ったら
トレインミッションにも出ていたのですね。
愛らしい顔立ちながら、ハスキーボイスが印象的でした。
こんばんは。
グレタ・ガーウィグ才能ありですね。
古い物語なのにちっとも古さを感じさせないドラマになっていて
とてもとても素敵でした。
シアーシャ・ローナンは、4姉妹ではジョーしかないですね?ぴったりでした。
フローレンス・ピューは今後期待の女優さんですね。