2020年 06月 19日
「ハリエット」
「Harriet」2019 USA/中国

”アフリカ系アメリカ人として、史上初めて新しい米ドル紙幣に肖像が採用され、アメリカでは誰もが知る実在の奴隷解放運動家、ハリエット・タブマンの激動の人生を描いた伝記ドラマ。”
1849年アメリカ、メリーランド州。ブローダス農場の奴隷ミンティは子供の時から過激な労働を強いられていた。彼女の夢はいつか自由の身になり家族と一緒に暮らすこと。そんな折、ブローダスが亡くなり、息子のギデオンが奴隷主となる。ある時、借金に迫られたギデオンは母エリザの勧めでミンティを売りに出すことに決める。遠く離れた南部に売り飛ばされればもはや家族には会えない。ミンティは脱走を決意し夫ジョンを説得するが、既に自由黒人であるジョンは脱走に反対する…
ギデオンたちに追い詰められたミンティは”自由か死か!”と叫び橋の欄干から激流に身を投じる。やがて九死に一生を得たミンティは奴隷制が廃止されたペンシルバニア州へと目指す長く過酷な旅に出る。
過酷な旅の末ペンシルバニアに到着したミンティは、奴隷解放運動家ウィリアムと黒人女性下宿の女主人マリーの助けを借り、家族や仲間を救う闘いを始める。
本作は昨年の秋にアメリカで公開された際”Hollywood Express/現在放送中止”で取り上げられており、日本で公開されたら鑑賞したいなと思っていた。そして今月ようやっと公開され見に行った。
アメリカでは誰もが知るハリエットながら、彼女のことは今回始めて知った。
ラストに実際のハリエットの姿が映し出される。”女モーゼ/Black Moses”とも呼ばれた偉大な女性の晩年は多くの家族に囲まれていた。
アメリカの奴隷解放運動家ハリエットを演じたのはアメリカ人ではなく英国人のシンシア・エリヴォ。
シンシア・エリヴォがハリエットを大熱演している。
甘いマスクで時代物が似合う英国人俳優ジョー・アルウィンが、冷徹な奴隷主を演じていてハマっている。
ジャネール・モネイはいつもチャーミング。
シンシア・エリヴォはミュージカル「The Color Purple」でトニー賞(主演女優)受賞の経歴を持ち「ハリエット」でも"Stand Up”を歌っている。
2020年のオスカー授賞式で、ノミネートされた主題歌賞”Stand Up”のパフォーマンスがありTV放送で見たことを思いだす。今年の授賞式のオープニングはミュージシャンであり俳優のジャネール・モネイの圧倒的なパフォーマンス。ジャネール素晴らしかった!
始めて見たシンシア・エリヴォ映画は、スティーヴ・マックイーン監督のスリラー映画「ロスト・マネー 偽りの報酬 」。それはDVDスルーの日本未公開映画でwowowで放送があり鑑賞できた。
ヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲス、エリザベス・デビッキたちが演じる女性たちの夫が強盗に失敗して亡くなる。やがて妻たちは、ベビーシッター役のシンシア・エリヴォを加えて復讐を行う。コリン・ファレル&リーアム・ニーソンと超豪華な脇役でものすごく面白かった。
シンシア・エリヴォがクールだったな。
ミンティ/ハリエットに「ロスト・マネー 偽りの報酬 /2018」のシンシア・エリヴォ。
ウィリアム・スティルに「オリエント急行殺人事件/2017」のレスリー・オドム・Jr.。
ギデオン・ブローダスに「女王陛下のお気に入り/2018」「ふたりの女王 メアリーとエリザベス/2018」「ある少年の告白/2018」のジョー・アルウィン。
マリー・ブキャノンに「ドリーム/2016」「ムーンライト/2016」のジャネール・モネイ。
エリザ(ギデオンの母)にジェニファー・ネトルズ。
ベン・ロス(ハリエットの父)に「ジョン・ウィック/2014」のクラーク・ピータース。
リット・ロス(ハリエットの母)に「デイライト/1996」のヴァネッサ・ベル・キャロウェイ。
ウォルター(追跡者)にヘンリー・ハンター・ホール。
ビッガー・ロング(奴隷ハンター)に「しあわせの隠れ場所/2009」のオマー・J・ドージー。
ジョン・タブマン(ハリエットの夫)にザカリー・モモー。
監督、脚本は「羊たちの沈黙/1991:出演」「クリスマスの贈り物/2013」のケイシー・レモンズ。
グランドシネマサンシャインにて

