2020年 06月 11日
「ルース・エドガー」
「Luce」2019 USA

バージニア州アーリントンに住む17歳の高校生ルースは陸上部で活躍し、討論部の代表として全米大会に出場経験を持つ文武両道の優等生。ルースは北アフリカのエリトリアで生まれ、7歳で白人のエドガー夫妻の養子となる。養父母は実名の発音が難しいという理由から、彼をルースと名乗らせる。時がたち、幼少期に戦火のエリトリアで受けた悲惨なトラウマも克服し、将来を嘱望される青年に成長する。そんなある日、エイミーはベテランの歴史教師ハリエット・ウイルソンから呼びだしを受け学校へと赴く。ミス・ウイルソンは、課題のレポートでルースが過激な思想について記していたと話し、不安になりロッカーをチェックしたら違法で危険な花火が隠されていたとエイミーに告げる…
勝手にロッカーをチェックし、過激な思想を持っているのではないか?とルースを疑うミス・ウイルソン。エイミーは困惑し夫ピーターに相談する。するとピーターから”たかが花火だ。心配するな。息子がテロリストだとでも?”との答えが返ってくる。
ミス・ウイルソンはルースと同じくアフリカ系で、とても優秀な教師であるが家庭に問題を抱えている。
人種を問わず誰にでも愛されるルース。
養母のエイミーはルースを愛しているが疑いも拭い去れない。
”元難民のルースは優等生?それともテロリスト?本当の顔は?”
アメリカ本国ではサンダンス映画祭で2019年の1月の終わりに初上映された。
アメリカはもとよりヨーロッパでも”Black Lives Matter”が高まる今、人種問題が大きなテーマとなっている本作はとても興味深く引き込まれた。
ルース・エドガーを演じるケルヴィン・ハリソンJr.は全編ほぼ出ずっぱりの上、膨大な台詞(もとが戯曲なので…)にも果敢に挑み素晴らしい演技を見せている。
今日シアターでケルヴィン主演の「ウェーブズ/2019」の予告編を見た。来月の公開が楽しみ。
エイミー・エドガーに「ガラスの城の約束/2017」「オフィーリア/2018」のナオミ・ワッツ。
ハリエット・ウイルソンに「シェイプ・オブ・ウォーター/2017」「インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~/2018」のオクタヴィア・スペンサー。
ルース・エドガーに「イット・カムズ・アット・ナイト/2017」「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏/2018」のケルヴィン・ハリソンJr.。
ピーター・エドガーに「グローリー/明日への行進/2014」のティム・ロス。
監督、共同脚本、製作は「クローバーフィールド・パラドックス/2018」のジュリアス・オナー。
シネ・リーブル池袋にて
コメントありがとうございます。
刺さりましたね。観客は人間の本性を見抜けるかどうか?ですね?
ようやくシアターに足を運べるようになってうれしいです。
本作は今見るのにふさわしい、見応えのあるドラマでしたね。
好きな俳優さんばかりが出ているので楽しみにしていましたが
主演のケルヴィン・ハリソン・Jr.がとてもよかったです。
ウェーブズはどんな映画なんだろう... こちらも楽しみです☆
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
本当、本当シアターの再オープンずっと待ってました。嬉しいです。
まさに今見るに相応しい映画でした。
レビューには何を書いてもネタバレしそうで何も書けなかった感じです。
俳優たち豪華でした。
いつも笑顔で怪しいルースを演じるケルヴィンがナイスです!
彼の次作はスポーツがらみのロマンスのようです。

