2020年 04月 24日
「X(エックス) 謀略都市」
「X.」2018 ハンガリー

ハンガリー、ブタペスト。殺人課の敏腕刑事だったエーヴァは夫の自殺以来パニック障害に悩まされ現場に出ることができなくなっている。死体を見るとパニックが起きるエーヴァに、転職すればと冷たい言葉を投げかける上司。やがて連続殺人の謎を追う新任刑事ペーテルに頼まれ相棒となったエーヴァは独自の捜査を開始する…
ハンガリー映画は「心と体と/2017」以来。過去に鑑賞したハンガリー映画を思い出すと、この国の映画って独特の雰囲気があるように感じる。
ストーリーはダークかつ重苦しいが、ブタペストのビル群を上下逆さまに映し出す独特のカメラワークがサスペンスとは関係なくスタイリッシュで華やか。
エーヴァは死体を見たり拳銃を手にするとパニックが起こる。刑事なのに…。しかしながら死体の写真はOKで、写真を凝視して謎を解明するのだ。
ハンガリーは1989年まで社会主義国家体制だった。連続殺人事件を探るうち国家を揺るがす陰謀と闇が浮かび上がる。
パニックに怯えながら次々と悪を暴いていくエーヴァは普通のおばさんの雰囲気(セーターとかの上に防弾チョッキで刑事らしくない?)ながら実際はとてもシャープな刑事。
住宅ローンの支払い不安や、反抗期の娘カティと上手くいかない日常に悩むエーヴァと、謎解きに頭をフル回転させるエーヴァが平行して存在するのが面白い。
サスペンス映画の大ファン。ハンガリーの政治体制を背景にしたサスペンスはとても見ごたえがある。
エーヴァに「リザとキツネと恋する死者たち/2014」「ジュピターズ・ムーン/2017」のモーニカ・バルシャイ。
ペーテルに「人生に乾杯!/2007」のゾルターン・シュミエド。
フェリにサボルチ・ベデ・ファゼカシュ。
カティにゾーフィア・ブヤーキ。
ホルヴァート・カールマーンに「ハンガリー大使人質事件/2014」のクルカ・ヤーノシュ。
監督、脚本は「リザとキツネと恋する死者たち」のウッイ・メーサーロシュ・カーロイ。
wowowにて(2019年11月に1週間限定一般公開)

