2020年 03月 15日
「黒い司法 0%からの奇跡」
「Just Mercy」2019 USA

1980年代のアメリカ。ハーバード大学ロースクールを卒業し、弁護士資格を得たブライアン・スティーブンソンは、自らの使命感から人権運動に携わる決意をし、人種差別が色濃いアメリカ南部アラバマ州に赴く。やがてこの州で受刑者の人権擁護活動に励むエバ・アンスリーと共に小さな事務所を設立する。
ウォルター・マクミリアンという黒人男性が証拠不十分にもかかわらず死刑判決を受けたことを知ったブライアンは、無償で弁護を引き受けたいと申し込む。しかしそこには地元の差別意識と司法制度の不備が大きく立ちはだかっていた…
本作は昨年の秋に北米やヨーロッパで公開。いつも見ているHollywood Expressで何度も紹介され気になっていた。
人種差別的な殺人事件をリアルに描いた「フルートベール駅で」での好演が光るマイケル・B・ジョーダンと、ジェイミー・フォックスの出演にも惹かれた。
本国アメリカでは当たり前ながらかなり支持された様子。しかし死刑囚を弁護するドラマのでかなり重い。目を背けるシーンもある。
黒人弁護士ブライアン・スティーブンソンと、白人の人権擁護活動に励むエバ・アンスリーの情熱はスゴい。原タイトル「Just Mercy/ただ慈悲だけ」がドラマの全てを語っている。
製作にも参加するマイケル・B・ジョーダンが熱演!ジェイミー・フォックスのこういった役柄は初めてながら熱く演じていて二人とも素晴らしい。
オスカー女優のブリー・ラーソンは今ひとつ冴えない。
地元弁護士のトミー・チャプマンが「アラバマ物語」のミュージアム(Museum of To Kill a Mockingbird)があるから見てくればとブライアンに言うシーンがある。
グレゴリー・ペック主演の「アラバマ物語/1962」は、1930年代に白人女性への性的暴行容疑で逮捕された黒人青年を弁護する白人弁護士の物語。
「アラバマ物語」はもちろん見ていて、極めて感動的なドラマ。
ブライアン・スティーブンソンに「フルートベール駅で /2013」「ブラックパンサー/2018」のマイケル・B・ジョーダン。
ウォルター・マクミリアンに「フッド:ザ・ビギニング/2018」のジェイミー・フォックス。
エバ・アンスリーに「ガラスの城の約束/2017」「キャプテン・マーベル/2019」のブリー・ラーソン。
トミー・チャプマンに「ジュラシック・ワールド/炎の王国/2018」のレイフ・スポール。
ラルフに「インクレディブル・ハルク/2008」「エンド・オブ・ステイツ/2019」のティム・ブレイク・ネルソン。
アンソニーに「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋/2019」のオシェア・ジャクソン・Jr。
ハーバートにロブ・モーガン。
監督、脚本は「ガラスの城の約束/2017」のデスティン・ダニエル・クレットン。
原作はブライアン・スティーヴンソンの全米ベストセラー・ノンフィクション「黒い司法ー黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う 」。
TOHOシネマズ日比谷にて

