2020年 02月 20日
「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」
「disobedience」2017 アイルランド/UK/USA


ロニートはニューヨークで写真家として活躍している。ある日、父の死の知らせを受け、故郷である英国の小さな町のユダヤ・コミュニティに戻ってくる。彼女を迎えてくれたのは幼なじみのドヴィッドだった。しかし周りから冷たい視線を浴びせられ居心地が悪い。ホテルに泊まるつもりのロニートに”家に泊まれば”と言うドヴィッド。そしてエスティが現れる…
ロニートをニューヨークから呼び寄せたのは他でもないエスティ。エスティはロニートに会いたかったに違いない。再会したロニートとエスティ。エスティは次期ラビ(宗教的指導者)候補であるドヴィッドの妻となっていた。
ロニートの父は厳格なユダヤ教のラビで、エスティと娘との関係を知り二人を引き離していた。そしてロニートは信仰を捨てて家を飛び出し親子の縁は切れていた。
シアターで何度か予告編を見てダブル、レイチェルの共演に興味があった。レイチェル・ワイズはお気に入りUK俳優の一人で、アレッサンドロ・ニヴォラもお気に入り俳優の一人。
映画はユダヤ教とレズビアンがテーマでかなり暗くて重い。
ハリソン・フォードの「刑事ジョン・ブック/目撃者/1985」に登場した宗教集団”アーミッシュ”ほどではないが、本作に登場するユダヤ・コミュニティも一種異様な世界で驚く。
”愛してもいない人とどうして結婚したの?”と責めるロニート。”ラビの勧めでドヴィッドと結婚するしかなかったの。”と答えるエスティ。
ユダヤ・コミュニティはロンドン近郊の町。ロニートとエスティが二人きりになるため地下鉄に乗り大都会ロンドンのホテルに向かう。
ケイト・ブランシェット&ルーニー・マーラの「キャロル/2015」を思い出す。シーンはあえて「キャロル」のように美しくは描かれていないが、ダブル、レイチェルはナイスキャスティング。
ラスト近く、妊娠したエスティが”生まれてくる子供に同じ思いをさせたくないから、自由(宗教から)にして!”と夫ドヴィッドに迫り、彼はそれを受け入れる。やがてドヴィッドの選択や、ロニートとエスティの未来が語られるエピソードは印象に残る素敵なエンディングだった。
レイチェル・ワイズはプロデューサーでもある。
ロニート・クルシュカに「女王陛下のお気に入り/2018」のレイチェル・ワイズ。
エスティ・クパーマンに「スポットライト 世紀のスクープ/2015」「ドクター・ストレンジ/2016」のレイチェル・マクアダムス。
ドヴィッド・クパーマンに「グローリー/明日への行進/2014」のアレッサンドロ・ニヴォラ。
監督、脚本は「ナチュラルウーマン/2017」のセバスティアン・レリオ。
原作はナオミ・オルダーマンの自伝的小説「Disobedience / 不服従」。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて

