2020年 02月 02日
「エスケープ -ナチスからの逃亡-」
「The Birdcatcher」2019 ノルウェー/UK

1942年の冬、ノルウェーはナチス占領下にあった。14歳のエスターが暮らす小さな町トロンハイムにもナチスが立ち入り、町で床屋を営むエスターの父が逮捕され、母と共にナチスから逃げるがトラックが捜査され母は殺害されてしまう。からくも一人生き延びたエスターは雪深い森を歩き続けある農場にたどり着く…
エスターは農場で障害のある少年アクセルに助けられる。父ヨハンは障害のある息子アクセルを男と認めていない。反対に母アンナは息子を溺愛していた。少年になりすましたエスターは人手が足りない農場で働き口を見つけるが、その農場はナチスに協力する一家だった。
ノルウェーのユダヤ人少女の苛酷な逃亡劇は事実をもとに描いている。ノルウェーが舞台だが台詞は英語。
雪に埋もれる森の中にある農場。湖を超えたらスウェーデン…その湖は氷に覆われていた。エスターとアクセルは湖を渡り切れたのだろうか?
恐怖と寒さと怒りに震える少女エスターを演じるサラ=ソフィー・ブースニーナは1990年生まれ。昔の人は老けているとはいえ、少女役は少々無理があった感じで残念。
ヤコブ・セーダーグレンは”善い人”のイメージが強い。本作のヨハンは非情な男で違和感ありだった。
ドイツ人のアウグスト・ディールはナチスドイツの軍服が実に似合う。
シネマート新宿は随分久しぶり。この映画館はアジア映画が主流で特に苦手な韓国映画が多い。で、滅多に行かない。同じくシネマート系で六本木は閉館となったが新宿は頑張っている。
エスターにサラ=ソフィー・ブースニーナ。
ヨハンに「北欧サスペンス「凍てつく楽園」~二度死んだ男~/2010~2018」「THE GUILTY/ギルティ/2018」のヤコブ・セーダーグレン。
ヘルマンに「リスボンに誘われて/2013」「マルクス・エンゲルス/2017」のアウグスト・ディール。
アンナにラウラ・バーン。
アクセルにアルトゥル・ハカラフティ。
フレッドに「フレンチアルプスで起きたこと2014」のヨハネス・バー・クンケ。
監督はロス・クラーク。
シネマート新宿/<のむコレ3>にて

