2019年 12月 15日
「LORO 欲望のイタリア」
「Loro」2018 イタリア/フランス

イタリア、プッリャ州に住む青年実業家セルジョはベルルスコーニに取り入り、のし上がろうと企んでいる。ローマに乗り込んだ彼はベルルスコーニを取り巻く美女たちのリーダー、キーラに近づき、贅を尽くしたパーティに招かれることに成功する。
一方で、ベルルスコーニはサルデーニャにゴージャスなヴィラを構え、二番目の妻ヴェロニカと暮らしている。
サルデーニャのヴィラのゴージャスさはハンパない。広大な敷地の中、庭師が整えた美しい庭を羊が散歩していて、大きなプールはもちろんのこと、トランポリンがあったり、メリーゴーラウンドまであって、それはまるで遊園地の雰囲気。
元イタリア首相シルヴィオ・ベルルスコーニのスキャンダルはTVや新聞でも報じられて知っている。イタリアのメディ王であり、元ACミランのオーナーでもあった超リッチマン。
ドラマの中で未成年の少女の部屋を訪ねるシーン…少女に”あなたの口が臭い”と言われるベルルスコーニ。そして”私の祖父と同じ匂い”と言われて苦笑するベルルスコーニが可笑しい。
こんな映画作って良いのだろうか?と思うくらい強烈な内容で驚き!
トニ・セルヴィッロはシルヴィオ・ベルルスコーニをまさに怪演している。
青年実業家セルジョを演じるリッカルド・スカマルチョも大熱演。
キーラ役のカシア・スムートニアックが今までとは全く違ったキャラでナイス。
とにかく過激で破廉恥なドラで見終わってどっと疲れた。
シルヴィオ・ベルルスコーニ/エンニオに「ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ/2018」のトニ・セルヴィッロ。
ヴェロニカ・ラリオに「カプチーノはお熱いうちに/2014」のエレナ・ソフィア・リッチ。
セルジョ・モッラに「幸せな感じ/2018」「インモラル・ルーム/2018」のリッカルド・スカマルチョ。
キーラに「メイド・イン・イタリー/2018」のカシア・スムートニアック。
タマラにエウリディーチェ・アクセン。
サンテイーノに「人間の値打ち/2013」のファブリッツィオ・ベンティヴォリオ。
監督、脚本、原案は「グランドフィナーレ/2015」のパオロ・ソレンティーノ。
Bunkamura ル・シネマにて

