2019年 10月 15日
「帰ってきたムッソリーニ」
「Sono tornato」2018 イタリア

ある日、1945年に死んだはずの独裁者ムッソリーニがローマの街に現れる。偶然その姿をカメラに収めたのは売れない映像作家のカナレッティ。彼はムッソリーニのそっくりさんをネタにドキュメンタリー映画を撮ろうと考える…
イタリア映画祭2019での上映作品。
ムッソリーニ映画は「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」を見ている。主人公はムッソリーニの愛人で最初の妻となったイーダ・ダルセル。ドラマは若き日のムッソリーニを描いている。ちなみにムッソリーニが1945年にレジスタンスによって処刑された際の愛人はクラレッタ・ペタッチ。
「帰ってきたヒトラー/2015」のリメイクであるイタリア版はあまり面白くなっかった。ドイツ版がかなりインパクトあったから、こちらは二番煎じで、柳の下の二匹目のドジョウ狙いは失敗に終わった?
イタリアではヒットしたかも知れないが、日本人にとっても世界中の人々にとってもヒトラーとムッソリーニを比べると断然ヒトラーが有名な人物で理解しやすい。
本作もオリジナルと同じく街中でマッシモ・ポポリツィオ扮するムッソリーニに駆け寄るのはエキストラではなく一般市民。
フランチェスカの祖母がアウシュヴィッツの生き残りで、ドイツ版同様ムッソリーニを激しく罵るシーンはしっかりと組み込まれている。
カナレッティと一緒にイタリアをめぐる旅でムッソリーニにまつわる場所が登場する。かつて彼が住んでいたローマのヴェネツィア宮殿(ヴェネツィア広場に面していて、現在はヴェネツィア博物館)に入り、眠りこけてしまう様は面白かった。
ベニート・ムッソリーニに「イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-/2008」「レオパルディ/2014」のマッシモ・ポポリツィオ。
カナレッティにフランク・マターノ。
カティア・ベッリーニに「ヘヴン/2002」「三銃士 妖婦ミレディの陰謀/2005」のステファニア・ロッカ。
フランチェスカにエレオノーラ・ベルカミーノ。
監督、脚本はルカ・ミニエーロ。
新宿武蔵野館にて

